親衛隊(？)と新たな友達 ページ20
『………』
「………」
無言。双方口を開く気配ゼロ。
気 ま ず い
「…二瀬は」
急にしゃべりかけないで欲しい。びっくりする。せめて今から喋るよって合図が欲しい(？)
『ん？』
「神代先輩と仲がいいよな」
『うん………ん？？何を勘違いしてる？仲良くはないよ？』
「だって、この前遊園地で楽しそうに歩いてるのを見かけたぞ？」
『ｴｯ』
………ストーカーかな？
その後も他愛のない話をしつつ、帰宅。勿論お礼は言った。流石にそれくらいのモラルはある。
すると、この時間帯に珍しくインターホンが鳴った。
『はーい…ってなんで』
もちろん、目の前にいたのはナルシスト金髪野郎。
無言でドアを閉める。
「ちょ、おいおいおい」
さすがに夜は大声をあげないらしく、そこら辺は弁えてるんだなあと感心。…してる場合じゃない。
『なんで居るの、帰って』
「まあまあ、立ち話もなんだから入れてくれよ」
『どこまでも馴れ馴れしいんだね』
仕方なくドアを開け、招き入れる。
「A、大胆だな」
『いやあんたが入れろって言ったんでしょ』
観客のいない悲しい茶番をしつつ、リビングへ通す。全然片付けてないので、参考書やら何やらで散乱している。
「お前………片付けr」
『で？要件は？』
その後の言葉は聞きたくないので、スルー。
「さっき冬弥と歩いていただろ？まさか、お前＿」
『何？みんなして私の親衛隊してるの？………おえっ』
「いや最後酷いな！！！！！違うわ！！！！！」
……うるっさ。
軽く100デシベルはある。うるさい。
『別に青柳くんとはそういう関係じゃないし。勉強会に誘われたからいっただけ』
「そうか。安し………いや、なんでもない、帰る！！！！」
そして司は嵐のように去っていった。一体なんなんだ。
取り敢えず明日に向けて寝ることにした。考えても答えが出ないものは最後まで出ない。私の人生においての教訓を踏まえての行動だ。
♪……♪
朝。もうなんか適当に準備して家を出た。
「おはよ、二瀬さん！」
唐突だが、友達紹介。最近1人友達ができた。
名前は築島 月希
『あ、どうも』
彼女とは図書委員で仲良くなった。クラスはA組。途中まで一緒に登校し、廊下で別れることがぼちぼち。
「じゃ、また昼休み！」
今日は珍しく彼女にお昼を食べよう、と誘われた。いつも人気者故に、ランチの隣はいつも争奪戦らしい。
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作者名：ｆ. | 作成日時：2022年2月6日 17時
