りある ページ36
『はぁっ…はぁっ…もう…無理…』
遡ること10分前。
先生「えーっと、じゃあ82ページから…」
《2年2組のAAさん、同じく中野みらいさん、至急、生徒会室に来てください。くりかえします…》
あのピンク色の声だった。
みらい「Aさん、行きましょ」
『…うん』
みんなにこちらをみられてしまう。
でもどうでもいい。
なにをされるかわからないけど。
多分。
大丈夫だから。
教室を出るとみらいが生徒会室と真逆の道を歩き出した。
『そっちは生徒会室じゃないよ…？』
みらい「いいからはやく」
『…』
着いたのは今は使われていない少し古めな教室。
みらい「ほら入って」
『うん…』
少し錆びたドアを開けるとその教室の真ん中に椅子がひとつ。
みらい「ここ座って」
『なにするつもり？』
みらい「いいから座ってよ！」
無理矢理座らされた。
『ちょ！なにしてんの！？』
こいつは僕に固めのロープを巻きつけてきた。
みらい「あ、と、は…かこ！バケツ！」
かこ「…もってきたよ…」
『な…なにしてんの！？』
かこが持っていたのは水の入ったバケツだった。
みらい「ちょっと遅いよ〜、まぁいいや、どーん！」
『は…？』
嫌な予感はしていたが僕は水を頭の上からかけられた。
『冷たっ…』
かこ「やっぱりやめよ！良くないよ！」
みらい「うるさいんだけど、あんたに関係ないでしょ？」
かこ「…っ」
みらい「しかも、私がいなかったらテスト中に抜け出した貴方、どうなるんだろうね？私は結構すごい特権を持ってるのよ？"生徒会"って言う」
そうだ、こいつは生徒会だ。
そうなるとめんどくさい…
みらい「じゃあまた明日ね！このドア実はさ、結構古くて外しか鍵あけられないんだよねー。ずっと、そこで待ってなよ？この１つしかない鍵は私が持っているんだから」
『ふざけるなよ！』
みらい「んふふ！ずっとそこで放置されてて窓も開いてる、しかもあなたは濡れてるわ！風邪に気をつけてちょうだいね？」
かこ「Aさん…！」
みらい「はやく戻らないとね？言い訳してあげるわ」
2人は僕を置いてこの部屋を出てしまった。
『はぁっ…はぁっ…もう…無理…』
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 116人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「wrwrd」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
飽き性ドクズのアイリスちゃんrivu@ぬーどる。(プロフ) - らとるだお()さん» 気にしなくていいですよ！コメントありがとうございます！！頑張って考えた甲斐がありましたね… (2022年5月8日 23時) (
レス) @page40 id: 729955b867 (このIDを非表示/違反報告)
らとるだお() - ｱ､誤字った…作品様じゃねぇ作者様だ…すみません…m(_ _)m (2022年5月8日 23時) (レス) @page44 id: f62a5d0896 (このIDを非表示/違反報告)
らとるだお() - 40ページのpkさんの言葉名言っスね…作品様天才ですか…？いや､神ですよね… (2022年5月8日 22時) (レス) @page40 id: f62a5d0896 (このIDを非表示/違反報告)
飽き性ドクズのアイリスちゃんrivu@ぬーどる。(プロフ) - テトさん» 返信遅れました！神作だなんて…うれしい！！！！最後までありがとうございました！ (2022年5月8日 17時) (レス) id: 962305250b (このIDを非表示/違反報告)
飽き性ドクズのアイリスちゃんrivu@ぬーどる。(プロフ) - いえいさん» 返信遅れました！沸いてくれてありがとうございます！(？？？) (2022年5月8日 17時) (レス) id: 962305250b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：※精神に異常をきたしていないアイリス。 x他1人 | 作成日時：2021年8月23日 23時
