The Boy Born With Everything【轟焦凍】 (ページ40)

今日:38 hit、昨日:2 hit、合計:18,828 hit

40 手加減ページ40

休憩時間も終わり午後の部が始まった。

私の対戦相手はB組の人で個性も分からないままの戦いだったのでヒヤヒヤしたが、何とか2回戦出場が決まった。

「Aちゃん2回戦も頑張ってちょうだいね！」

「梅雨ちゃん、ありがとう…」

でも2回戦の相手は───

「うわ爆豪の次の相手明保能かよー！服ボロボロにしろよな！」

峰田君の最低な一言が聞こえたので次郎ちゃんがイヤホンで峰田君の頭を刺した。

すると峰田君の不気味な唸り声が聞こえるので苦笑いをしてしまう。

「さっきのお茶子ちゃんの戦い見た後だと結構怖いな…」

「そうね、お茶子ちゃん大丈夫かしら」

「うん…でも悔しかっただろうな」

・

自分の試合の順番が近付いてきたので席をゆっくりと立った。

少しでも参考にと前の試合を見ていたが緊張で全く頭に入って来ない。

改めて爆豪君の強さを思い出し、溜息を付いた。

「さぁー！2回戦ジャンジャン行ってみよう！」

「お前、どうなっても知らねえからな」

プレゼントマイク先生の騒がしい実況の中、爆豪君が言う。

「私だって…手加減は一切しないから！」

スタートの合図と共に個性の超能力で爆豪君を浮かしていく。

そのまま場外まで投げ飛ばそうという戦法。

格上に勝つ方法、色々考えたが結局単純な事しか思い付かなかった。

頭の回る緑谷君なら…？いつも冷静な焦凍ならこういう時どうするんだろう…？