23 USJ �� ページ23
「あれはヴィランだ」
先生の言葉に皆が動揺しザワザワとし始める。
「13号、避難開始」
「先生は？！1人で戦うんですか？！」
相澤先生の言葉に緑谷君が心配する。
確かに見た感じだけでも結構な数のヴィランだ、それに相澤先生ことイレイザーヘッドは多対一は余り得意そうには見えない…。
「一芸だけじゃヒーローは務まらない」
そう言うと相澤先生は高く跳び、ヴィランに立ち向かって行った。
「A、行こう」
「うん…！」
ギリギリまで緑谷君と共にイレイザーヘッドの戦いに見とれていたせいで焦凍に腕を引っ張られた。
皆と出口のドアを目指し走っていく。
が、急に皆が走りを辞めたので何事かと思うと黒いモヤのヴィランが私たちの前に立ちはだかっていた。
「初めまして、我々はヴィラン連合。せん越ながら、この度ヒーローの巣窟 雄英高校に入らせていただいたのは平和の象徴オールマイトに息絶えていただきたいと思ってのことでして──」
オールマイトを…殺す…？
皆が唖然とする中、爆豪君と切島君が黒いモヤめがけ向かっていった。
「オラァ！」
爆豪君の爆破で黒い煙幕が立ち込めた。
「その前に俺たちにやられることは考えなかったか」
「危ない危ない…。そう、生徒といえど優秀な金の卵。私の役目は──あなた達を散らしてなぶり殺すこと！」
その瞬間にモヤがさっきとは比べ物にならないくらいに広がって行き、私たちを囲みこんだ。
「A！！」
焦凍が私に覆い被さるも私たちはモヤに包まれ、為す術無くワープさせられてしまった。
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作者名：薫 | 作成日時：2020年8月12日 1時
