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21 レスキュー ページ21
「A、おはよう」
「オオオハヨウ」
昨日色々あったせいで焦凍とまともに喋れはずも無く、案の定顔はまともに見れない。
気を抜くと昨日の焦凍の身体の熱さを思い出してしまう。
何より何故この男は昨日あんな事をしておいて涼しい顔をしているのだろうか。
「大丈夫か、腹でも痛いのか？」
「チョットアマリハナシカケナイデクダサイ」
「そうか、悪ぃ」
絶対悪いと思ってなさそうないつもの悪ぃを聞き流すと教室に入り席に着いた。
「今日のヒーロー基礎学だが、俺とオールマイトそしてもう1人の3人態勢で見ることになった。」
相変わらず目の下のクマが凄い相澤先生が教卓の前に立ち話している。
「はい！何するんですか？」
瀬呂君が皆が思っていることを代弁するかのように先生に質問した。
ヒーロー科はいつだって"急"だ。
オールマイトのヒーロー基礎学の時は特に除籍とかは無かったけど今回は大丈夫か…。
「災害水難なんでもござれ、レスキュー訓練だ。」
「レスキュー…今回も大変そうだな」
隣の席の上鳴君が言う。
「うん、ちょっと緊張するね…！」
「バッカおめえこれこそヒーローの本分だぜ！鳴るぜ腕が！」
「水難なら私の独壇場、ケロケロ！」
後ろの切島君と梅雨ちゃんも張り切っている。
「おい、まだ途中…」
相澤先生の一言でクラスが静まった。
「訓練場は少し離れた場所にあるからバスに乗って行く。以上、準備開始！」
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作者名：薫 | 作成日時：2020年8月12日 1時
