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11 何とかなるだろうは割と当たらない ページ11
「ジジイチョーップ！！！」
「ぐぁっ！…何すんだクソジジイッ！」
「もうこんな時間じゃが、良いのか？」
爺ちゃんの握る時計に表示される時間に目を疑う。
そして今日は、入学式だ。
「うっそでしょ！何で父さん起こしてくれないんだよお〜。」
「お前が昨日自分で『もう高校生だから自分で起きれるよ♡』とか言ってたじゃろうが。」
爺ちゃんのオーバーな私の真似を聞き眉間に皺が寄る。
そうだ、私は遠足の前の日は楽しみで寝られないタイプの人間だ。
つい調子に乗ってしまったと昨日の自分を恨む。
「食パン食ってくか？」
「いらないっ！行ってきます！」
全速力で道路に出る、いつもなら朝いるはずの焦凍も流石に先に行ってしまったようだ。
「しょうがない、個性使っちゃおう。」
超能力の1つである念動力で自分自身を超高速移動させる。
ここから学校まで使うとなると疲労やばそうだけど今日は入学式だし何とかなるだろう。
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作者名：薫 | 作成日時：2020年8月12日 1時
