The Boy Born With Everything【轟焦凍】 (ページ2)

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私の家族はヒーロー一家だ。

超能力という強力な個性を代々引き継ぎ、それらを使いヒーローとして活躍していた。

と言っても今活躍しているのは母さんだけだ。

母さんは年がら年中世界を飛び回りヒーロー活動をしていた。

だから会ったことがあるのも両手で数えられる程度であり、正直どんな声をしていたかも思い出せない。

父さんは主夫としてこの家を支えてくれているので超能力は使えない。

爺ちゃんはとっくにヒーローとしての活動は引退しているがよく私の修行に付き合ってくれていた。

私の個性も勿論、超能力だがまだ完璧に使いこなせている訳では無い。

超能力と一口に言っても多彩な応用が効くので私が使えているのはほんの一部でしかない。

それと……。

「……おはよう。」
「ああ。」

隣の家に住んでいる俗に言う幼なじみというやつ、轟焦凍の存在も私のヒーローという目標への焦燥感を掻き立てた。