退社 ページ28
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『イーシンとはどうゆう関係でしたか。』
「会社の先輩後輩でした。」
『何か変わった事はありませんでしたか。』
変わった事?
そんなのありすぎる。
『あるんですね。詳しくお聞かせください。』
取り調べ室。
「まず、ある会社に渡すはずだった商品を、
他の会社に渡したんです。
それを私が見つけました。」
警察官の鋭い視線、取り調べ室の空気に緊張しながら、
知ってる事はすべて話した。
『ご協力、ありがとうございました。』
これからどうしようか。
会社は辞めた。
他会社との契約が全て断られ、
会社的にも苦しい状況で真っ先に辞める対象になったのは、
この事件に1番関わっている私だった。
帰りのスーパーでお酒を買い込む。
家でお酒を飲み始めると溜め込んでいたものが涙となって溢れてきた。
私、イーシンさんの汚職を見つけたのに。
どうして?
そんなのわかってる。
『Aさん浮気してたんだって。』
いやでも会社内での噂は耳に入った。
『しかも親友の旦那だって。』
『こんな事マスコミとかにバレて会社の株がこれ以上下がったらどうしてくれんだよ。』
感情の出し方なんかわからない。
お父さんに怯えて、謝る事しか習わなかった。
だけど、誰かに抱きしめて欲しくて、
側にいて欲しくて、私は電話をかけた。
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SEHUNELEVEN - ドキドキします!更新がんばってください!応援してます! (2015年2月25日 0時) (レス) id: ba4bcadb6a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:鹿 | 作成日時:2015年2月14日 18時