空 ページ12
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『もしもし、チョン、Aさんですか?!』
「はい、そうですけど…。」
こんな深夜になんだ、と思いつつ体を起こす。
『病院のものなんですが、
ビョンさんの体調が悪化してしまって!
今から緊急治療室にて手術を始めます。』
ベクの体調が悪化…?
体に至っては、傷ついたの、足だけじゃないの?
とりあえず病院に向かう。
病院にはすでにルーハンさんがいた。
「ルーハンさん!!!」
LH「…A。」
「ベクは?!
いきなりどうしてですか。」
LH「ベク、今日の夕方に病院にいなかったらしい。
でもすぐに戻ってきたんだって。
そのあと、倒れて。
脳に腫瘍があったとかで難しい手術ならしい。」
その後、お線香をたてる日はそう遠くなかった。
ベクはずっと空を見てた。
もしかしたら、気づいていたのかもしれない。
自分がもうすぐ向こうへ行く事に。
恐怖なんて見せずに、ずっと私なんかに笑顔見せてたんだ。
ベクは私が思っていた以上に強くたくましい男であった。
『Aさん、こちら、ビョンさんからです。』
と、渡されたのは2つの銀の指輪が吊るされたネックレス。
それを見た瞬間、堪えていたものが溢れでた。
小さな紙切れには、震えた文字。
【愛してる。
Aが僕の最後の彼女で良かった。】
急にベクが愛おしくなる。
「ベクッ、ベクゥゥ…。」
どんなに後悔しても遅かった。
ちゃんと正面から向き合えなかった。
静かに背中をさすってくれるルーハンさんに安心して
思いっきり泣いた。
LH「人って不思議だね。
どんなに追いつけない痛手でさえも受け入れられるんだから。
Aもきっと受け入れられるよ。」
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SEHUNELEVEN - ドキドキします!更新がんばってください!応援してます! (2015年2月25日 0時) (レス) id: ba4bcadb6a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:鹿 | 作成日時:2015年2月14日 18時