【そまうさ】乙女ゲーの世界に転生したら攻略する側だった件www【歌.い.手】

ある朝目覚めたら、 ページ4

まふまふside


小鳥のさえずりが聞こえて、僕は目を開けた。

見慣れない天井に見慣れない寝具と、脳裏に焼き付く、天国の様子と乙女ゲー宣言。


一度だけ目を擦って呟く。


ま「昨日の、こと、夢じゃなかったんだ……」


寝起きだからだろうか、声がガラガラだ。

……ガラガラというより、ガタガタ？


う「……らしいな」


僕のベッドの下から、うらたさんの声。

どうやら二段べッドのようだ。

ベッドの柵を持ち、鉄棒の要領で下に頭を出してうらたさんを探す。

すると、眠そうに伸びをするうらたさんが居た。

ちょっと髪型がどこぞの暴走族()みたいな感じだが、寝癖だろうか。


ま「う、らたさん！！なんでここに、」


そ「俺もいるよー」

さ「俺も俺も！！」


坂田が下、そらるさんが上で、むかいがわの二段ベッドに座っていた。

坂田は朝と言うのに相変わらず元気で、そらるさんはいつもと変わらず眠そうに目を擦っている。


何だかんだ似てるな、あの二人。


微笑ましくてくすっと笑みが溢れる。


ま「みんな、おはよう、」

さ「おはよーまふ、って声大丈夫？」

ま「んん”っ、多分大丈、夫。」

そ「あんまり無理すんなよ？」


おそらく、慣れないことが起きたせいで疲れているのだろう。

心配そうな目で見てくる三人を「本、当に、大丈夫」
と、全然大丈夫じゃなさそうな声でなだめてベッドから降りる。


　 * * *

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