【usss】優しくて頑張り屋さんな君は【snr】 (ページ41)

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必死なとこ可愛かったなぁ…

無理やり閉じられた扉を見つめながら、先程までの出来事を思い返す。

ちょっと意地悪をしたことは自覚するが、反省は勿論していない。だってあんな可愛らしい姿、見ないほうが損だ。
どうしようもなく上がってしまう口角を堪えきれない。

数年前までの俺には予想もできなかっただろう。こんな幸せになれるだなんて、来世の自分に申し訳なくなってしまうほどに。

溢れ出る愛しい感情は止まらなくて、何かにぶつけなきゃ気がすまない。推しに湧くオタクもこんな気持ちなんだろうか。

もはや自分を分身させてこの愛しさ尊さについて討論したいぐらいだ。

でもそんなことはできないわけで。今回は可哀想だが生贄を作ることにしよう

呼び出せば3コールで帰ってくる声

この人も大概に俺の事好きよなぁ……

『もしもし〜？どうした〜？』

「ちょっと聞いてや志麻くん！！！！」

『あ、なんとなく察した。切って良い？』

「あかんに決まっとるやろ」

「い〜や〜や〜もぉぉぉ」

生憎、Aが呼びに来るまでは通話を切る気はない。