【usss】優しくて頑張り屋さんな君は【snr】 (ページ38)

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隙間ページ38

「〜〜〜っっっ！！！！っっあぁぁぁ！！！！」

朝から長らく続けていた事務作業に一区切りが付き、盛大に伸びをする。気付けばマグカップの中身は空っぽで、時計を見れば11時過ぎを挿していた。

仕方のないことではあるが、長いことAを一人ぼっちにさせてしまっていた。まだ事務作業は終わっていないが、自分自身癒やしが欲しい。

一度リビングに戻ってくっつきにでも行こうかな、そう思いマグカップを手に取り防音室を出た。

なんとなく部屋を出た瞬間から気付いていたが、家中がチョコレートの甘い匂いで包まれている。そしてリビングに行けば行くほど鮮明になっていく自分のソロ楽曲。

少し開いていたリビングへの扉からキッチンを覗けば、見えてきた光景はあまりにも愛おしすぎてその場で膝から崩れ落ちそうになった。

可愛くて仕方がない自分の彼女が俺のエプロンを着けて、尚且つグループ曲ではなく俺のソロ曲を流しながら、俺の好きなチョコレート菓子をにこにこしながら作っている。

可愛い。可愛すぎる。可愛すぎて死にそう。

今すぐ突撃して愛おしすぎるその小さな背中をギューｯｯｯと抱き締めたい衝動に駆られる。しかし、溢れ出る思いと欲はAの事も考えグッと堪えた。
静かに防音室に戻ると、再び事務作業へと取り掛かった。

鏡なんて見なくても分かる。時折パソコンに映る自分の顔は自分でもビビるほどに気持ちの悪いものだった。