検索窓
今日:21 hit、昨日:14 hit、合計:5,505 hit

あ土下座土下座土下座土下座 ページ33

目が覚めると、慣れない天井が目に入った。

瞬時にさっきまで起こっていたことを思い出し、全身から血の気が引く。しかし、安心して良いことは、ここがセンラくんの家であるということだろう。ふわふわなベットからは大好きな匂いが香ってきて、酷く安心する。


しかし問題はここから。


今のセンラくんは9割方怒っているはずだ。絶対。

ゆっくりベットから降りて、重い足取りで部屋を出る。リビングに行くと、案の定腕と足を組んだ状態のセンラくんがソファー中心に座っていた。
こちらを見向きもしずに、テレビのバラエティ番組を鬼ほど真顔で見ているその姿はあまりにも怖すぎて逃げ出したくなる。

美人が故に真顔は普通の人よりも圧があって本当に怖い。



「あ、あの………その…………本当に申し訳ないです……ごめんなさい…………」

「それは何に対しての謝罪なん」



相変わらずこちらを見向きもしずに返事するセンラくん。心のなかではヒィィィと叫ぶ声が止められない。



「………」

「言えへんの?中身のない謝罪なんか求めとらんのやけど」

「……家の外で泥酔したことです……」

「おん。んで?」



あぁぁぁぁぁもう嫌だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ

叫びたくなる気持ちをぐっと堪えるように、手を握りしめる。



「教えたろか?なぁ。俺が一番キレてる理由。」

「………」

「お前さ、何あいつと連絡先交換してんねん」



全身が硬直した。完全に忘れていた。
消そうとは思っていたが、それを上回る感情の気持ち悪さでお酒のことしか考えられなかったのだ。



「ほんまええ加減にせぇよ。見方によっちゃれっきとした浮気やぞ」

「そんなっ」

「当たり前やろ。俺が仕事関係でもない知らん女と隠れて連絡先交換しとったらお前も浮気言うやろ」



何も言えなかった。実際そうだから。

本当に悪いととしちゃったな

・→←・



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (18 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
89人がお気に入り
設定タグ:usss , snr , utit
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:カエデ | 作成日時:2023年9月17日 9時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。