【usss】優しくて頑張り屋さんな君は【snr】 (ページ27)

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一人時間ページ27

あの日から1週間。追われていた仕事も次第に落ち着いてきて、安定の日々を送っていた。

相変わらず食生活や掃除はクソに等しいが、まぁそれも無理やり許容範囲としている。

今日は珍しく定時上がりができ、センラくんとの約束もない日。たまには1人で外食なんかも良いかなと思い、家に帰ると服を着替えスマホと財布と鍵を持ちまた家を出た。

特にこれと言って何かが食べたいわけでもない。なんとなく財布を見るといつか貰った居酒屋の割引券が入っているものだから、今日はここだなと特に考えることもなくお店を調べた。

お店に着けば、仕事終わりのサラリーマンや私服のおじさんなど様々な人が飲みに来ていた。

お酒は飲もうと思ってたけど、流石にこの中でお酒を飲むのは少々気が引けた。
後でBARにでも行ってゆっくり飲もう。

軽く注文をすると、メニュー表を片付けて店内を眺める。

思えばセンラくんと付き合ってから1人で外食なんて初めてかもしれない。別に合わせていたわけでないが、どこか行く時には自然と隣にセンラくんがいた。

少々寂しい気持ちにもなるけど、一人の時間も嫌いじゃない。自分ペースに黙って、好きなことを考えながら好きなものを食べよう。

久しぶりの感覚に少しワクワクしながら、料理が到着するのを待った。