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「あ、そういえば今日泊まってくよね？」
もはや否定させる気のない質問をする。これで迷惑だから〜とか言われたらこの場で泣き喚いて地団駄踏んでやる。
でも、スパダリセンラはどこまでもセンラだった。
「迷惑やないならそーしよかな」
「迷惑とは」
一歩引きつつも、甘えてくれるセンラくん。本当はもっとぐいぐい来てくれても良いのに、センラくんはどこまでも謙虚。まぁそういう所に惚れたんだけどもね。
「………好きな人のお願いだとか甘えを断るわけないじゃん」
「………ん、え、なに。めっちゃかわいいこと言ってくれるやん」
ぐしゃぐしゃと撫でられる頭。照れ隠しなのは分かってるよ。その証拠に、ほら。センラくんの顔を盗み見れば、耳元がほんのりと赤みを帯びていた。
やばいめっちゃかわいい
「え？」
「え？」
突然びっくりしたような表情でこっちを見るセンラくん。するとその表情はだんだんニヤけたような表情に変わってく。
あれ、もしかして声に出てたか……？
なんだか嫌な予感がしてきた。
「ほーん？Aは俺が可愛いと？」
「え、あ、いや、まぁ」
いやかわいいから。なんて心のなかでは真顔で答えられるが、そんなこと今言ったらただセンラくんを挑発するだけだ。心の内にしまっておこう。
「そぉかぁ……………じゃあ折角やし今晩はどっちが本当に可愛いか知ってもらおうかな」
「え」
「お風呂借りるで。待っとってな。
逃げんなよ？」
「……ｱｯｽ……」
心の内にしまった意味はあんまりなかったっぽいです。
あいや待って私明日も仕事ｫｫｫ！！！！！！！！
＿＿＿＿＿
当初と比べてAさんの性格がだいぶ変わったきがするんだけど気の所為ですよね。
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作者名：カエデ | 作成日時：2023年9月17日 9時
