【usss】優しくて頑張り屋さんな君は【snr】 (ページ12)

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「夜遅くに突然でほんとごめんな？」

扉を開ければ、片手にビニール袋をさげえ苦笑いで立つセンラくんが居た。それだけでもう頬が緩みそうになる。

「全然良いよ！！私も会いたかったし！！！」

そう言えば安心したようにセンラくんは笑った。その優しい笑みで、ここ数週間のストレスだとか疲れだとかが一気に吹っ飛んだ気がした。

「中入って！！お話しよ！！！」

自分よりもたしかに大きい右手を掴んで中に引っ張る。いつの間にかさっきまでの“出来れば会いたくない”なんて気持ちはすっかり消えていて、センラくんに触れたいだとかセンラくんに包まれたいなんて思いで溢れていた。

「たまたま買い出し行けてなくて、今日作った分で無くなっちゃったから今何もないけどそれでも良い？」

「ええよ。どうせあんまり買い物行けてないんだろうなぁなんて思ってたから、コンビニでちょっとした物なら買ってきたし。」

わりかし良い感じの嘘がつけた気がする。というかセンラくんのスパダリさにこの嘘があんまり意味を成してない気もするけど、まぁそこは気にしないでおこう。

センラくんから手伝うよという名目で、ほぼ無理矢理ビニール袋を剥ぎ取ると、中に入っていたパンやおにぎりやデザート、お酒などを冷蔵庫に入れる。そのついでにバレないように買い溜めしていたお酒をさっと隠し、すべての証拠を隠蔽する。

さっきまでのカップ麺はというと、自分の部屋の引き出しに突っ込んでおいた。ケトルで温められたお湯もコーヒーに変え、全てが綺麗に隠蔽されている。これで大丈夫。