223:君は何処へ？ ページ34
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化け物だ、と隊士が震える声で言った。
化け物？嗚呼、本物の化け物を見たことがないのか。本物の化け物は縁壱だ。あんな化け物はもう会いたくない
『ゲボッ...！！久しぶりだからなぁ...制御が上手くできない...ゴホッ...！！うぇ...』
人間に戻ろうとする体も、この鬼化によって人間に戻る前に死ぬだろう。それでいい、それがいい。
人間に一度でも憧れを持ったのが間違いだったんだ。なんて愚か。やはりこのまま死にたい
『懐かしい気配もちらほら...無限城は崩れ、上弦も死んだ、か』
広い産屋敷邸を進む。兄を爆破させたのにまだこんなに広さがある事に感心すらする。その間、産屋敷邸護衛の隊士達がごぞってAに襲いかかるも全員彼女の食糧となる。
おにー様の気配も変わった...私と同じ薬とあと余分な効果のある薬も投与された...
｢あの女...！！強欲女狐が！！｣
珠世への憎悪と怨讐が増す。イラつきで産屋敷邸の部屋を蹴散らして漸く当主の元へ辿り着く。
『か...いや、
｢な！A...！！｣
｢お館様！！ご無事ですか！｣
『煩い』
背中から生えた多様性の管で邪魔な隊士達を喰らう。やはり人間は旨い
｢なんだそりゃあ...砂！？｣
｢Aが、人を...｣
どうやら彼女の喰い方に疑問があるようだが聞き捨てならないのがひとつ
鬼なのだから人を喰べるのは当たり前だ。何を今更驚いている？それを理解して共に時を過ごしたというのに
『産屋敷...おにぃ、さま...にい、さま...は』
Aの目はもう殆ど見えていなかった。鬼化と老化、薬の三重枷による最初の副作用だ。
管で宇髄や煉獄の相手をし、血走る縦の瞳孔が地図を捉える。殆ど見えないが凡その場所は分かった。
『ゲボ...!!あとは、...』
｢A！！その体で何処へ行く！！？｣
片目片腕で管と戦う宇髄が問う。何処へ？そんなの決まってるではないか
『
｢！！......｣
｢宇髄殿！何を！｣
｢俺は、俺は...｣
宇髄は止められなかった。否、止めてはいけなかった。宇髄如きに捕まるAではないが。戦意喪失した人間に興味はない。管で適当に残りを相手し、もうひとつの部屋へ向かう。
『久しいな、鱗滝...』
｢A...！！｣
眠る襧豆子を守るよう鱗滝はAに立ちはだかるが老衰した元水柱ーー人間が彼女に適うわけがなかった。
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aya(プロフ) - 10評価をいくつ付けてもたりません！ キャラも終わり方も最高でした！ (2020年12月14日 3時) (
レス) id: 1c30a1e22f (このIDを非表示/違反報告)
炒飯 - しゃんぷー猫猫さん» とりあえず完結おめでとう!!!!!よかった。ひたすらよかった。あんましないタイプの小説だったから楽しめました4ヶ月弱ｵﾂｶﾚ!!! (2020年8月15日 12時) (レス) id: cc9fad56df (このIDを非表示/違反報告)
炒飯 - しゃんぷー猫猫さん» 確かに。宮崎パイセンめっちゃええわあ〜是非キメ学登場を願う (2020年8月15日 12時) (レス) id: cc9fad56df (このIDを非表示/違反報告)
しゃんぷー猫猫(プロフ) - 炒飯さん» 見てくれてありがと!!完結したよおおおお！！むっちゃんええやろ？他の小説で妹ちゃんの溺愛系ないから自給自足っすwwwよりちー、出しました。(記憶の中で)よりちー難しい...あと宮崎先輩はイケメソだからﾖﾛﾋﾟｸ(^ ^)!!! (2020年8月15日 12時) (レス) id: 132edadeec (このIDを非表示/違反報告)
炒飯 - シスコン無惨様って君ので初めて見たよというか家族に優しい無惨様穏やかすぎな！！あ、でも妹ちゃんonly？それでもよき!!反抗期とか来たら無惨様どうなっちゃうんだろう。 (2020年8月14日 15時) (レス) id: cc9fad56df (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まり。 | 作成日時：2020年7月11日 2時
