45:下弦の鬼 ページ47
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べべん、と琵琶の音が鳴り響く。ここは無限城 日本に数多く存在する鬼達の本拠地である。
すべての鬼を述べる男、鬼舞辻無惨の実妹である鬼舞辻Aは今日、下弦の鬼のみが集められると聞いて無限城へ赴いた。
「A様、お久しゅうございます」
『久しぶり鳴女。あれ、下弦ってまた入れ替わったんだ。この前累君死んだのに』
あ、名前知らないけど下弦の鬼こっち見てる。見せもんじゃなんだぞ鳴女の琵琶は!
あれれ...おにー様きた。女装してもかわいいよ
「頭を垂れて蹲え 平伏せよ」
いやいやいやいや第一声がそれとか面白すぎでしょ、空気読んで笑わなかったけどヤバいって笑
え、うそでしょ分かんないの?下弦の鬼君...どっからどう見てもおにー様じゃない。擬態とか関係なく
「貴様共のくだらぬ意志で物を言うな、私に聞かれた事にのみ答えよ
累が殺された、下弦の伍だ。私が問いたいのは一つのみ。
"何故に下弦の鬼はそれ程まで弱いのか"」
なぁ〜る程ねそりゃ私も思ったわ。累君は面白かったけど他の下弦の鬼は顔も名前もよく覚えてないし、それになんか考えてる事むかつくわ
『おにー様、ちょっとごめんね』
「誰だ貴様、鬼舞辻様の言葉をさえーーー......」
グジャッーーー
無惨の血鬼術とAの血鬼術が同時に発動し、一瞬にして下弦の陸を殺した。
『はぁ〜?私も鬼舞辻だっての。ねぇおにー様、私コイツ嫌いだわ』
「A、気分を害しただろう。すぐに始末するから大丈夫だ。
貴様共、Aを見るでない。その姿を瞳に写したその時が貴様共の最期だ」
『で?コレが下弦の...いくつだっけ忘れちゃった〜』
次の瞬間、また頸が飛んだ。下弦の肆のものだ。
『鬼狩りの柱と遭遇したら逃げるなんて...馬鹿じゃないの?何のために鬼になったのかしら?』
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作者名:まり。 | 作成日時:2020年4月26日 22時