30:妹 ページ32
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善逸と話していたら結構時間が経っていて
炭治郎と伊之助は今にも干からびちゃいそうだった
善逸がなんか泣きわめいてたけどそんなの知らん
『もしもーし襧豆子ちゃんはご在宅ですか〜?』
なんて、そんなこと言ってみれば箱の扉が空いてひょこっと顔を出してくれる襧豆子ちゃん。かわいいね
「ムー...」
『こんばんは、私はA。鬼舞辻Aだよ』
「ムー!!!」
自分達の家族を襲った男の妹、というふうに認識してるらしい。つり目になって睨まれてますはい
まあ別に竈門家を襲った事なんてどうでもいいんだけどさ、君はちょっと特殊が過ぎるよ
『ねぇ、私が分かるよね?あなたの家族を殺した鬼の妹、私の体にはその鬼の血が大量に入ってるわ』
「ムー...ムー...!!」
『そんな怒らないでよ、おにー様の行動を私が止める意味なんてないし、それより聞きたいことがあるんだけど...とりあえずちょっと腕切るね』
「ムー?」
ほんとのほんとにちょっと。親指から出た血をいただきます
......こりゃ珠世にしてやられたわ
『珠世、ってわかる?』
「ムー!」
『おけおけ、珠世の奴...私が接触すんの予想したな...面倒な事しやがって』
おにー様の呪いを解いた方法は分からなかったけど血鬼術が分かったからいいや。"爆血"ね...血を使いすぎるとアウトな奴だわ
と、いうか...これかなり面白いんじゃない?
『襧豆子ちゃん、私の事憎い?憎かったら首縦に振って。そうじゃなかったら横に振って』
「ムー!」
襧豆子は首を横に振った。一切も迷わずに。
へぇ...そうなんだ
『お兄ちゃんの事、好き?』
「ムー!」
『そっかそっか、私もね、おにー様の事大好きなんだ。襧豆子ちゃんには分かんないと思うけどね、私の大事な家族なの。たった一人のね』
「ムー...」
そんな悲しそうな顔しないでよ。なんかこっちが悪者みたい。まぁ悪者なんだけど
『襧豆子ちゃんと炭治郎はおにー様を倒すんでしょ?それは好きにして。私は何も言わないわ
でも、今の二人にそれは出来ない。だって弱いからそれは何があっても変わらない』
「ムー」
『君のお兄ちゃんは今、強くなろうとしてる。襧豆子ちゃんは強いけど、上弦にはまだ敵わない。
二人で任務に行く時、お兄ちゃんの足手まといになりたい?』
「ムームー!」
『そう、嫌だよね。だから、私と一緒に
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作者名:まり。 | 作成日時:2020年4月26日 22時