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29:善逸 ページ31

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伊之助と炭治郎は機能回復訓練へ。善逸はまだ手足が生えてない為休息中である。

しかしいつも暇な善逸だが今日は違う。Aという絶世の美女が話し相手になってくれているのだ。




「ね、ね、ね、Aちゃんはどうして太陽の光を浴びても大丈夫なの?」

『もうとっくの昔に克服したからよ〜おにー様が必死になって探してる間に私は克服したんでねぇ。まだ気がついてないんだよ?面白くない?』

「いや...それはかなり同情するというかなんというか」

『善逸は優しいねぇ〜私は人を嘲笑うのが大好きだからね〜君のことも笑ってたよ。女に騙されて桑島サンに拾われて剣士として育てられたんだよね?』




ほんとに面白いよ君、寝てる間にめっちゃ強くなるとかびっくりだよ。夢遊病かな?




「じいちゃんは俺を剣士として育てたかっただけかもしれないけど...いい人だったよ鍛錬地獄だったけど」

『木に登って泣きわめいてたら雷が落ちてきたんでしょ?あれほんとに面白かったよ〜君は黒髪よりパツキンの方が似合うよ』

「俺は本当に駄目なやつでじいちゃんの期待に答えられないんだ。呼吸だって壱ノ型しか使えないし、ちゃんとやらなきゃっていつも思うのに怯えるし、逃げるしら泣きまくるし」




そう、だからいつも獪岳に怒られてた。アイツはすごいよ。本当に、尊敬してる




『兄弟子君は逆に壱ノ型が使えないんでしょ〜?だったらいいじゃん。一つのことにしかできなんだったらそれ極めればいい事だし、そんならそこから新技作っちゃえ』

「え、獪岳のことも知ってんの...?無理だよおお〜俺が勝手に技作るなんてえええ
だからアイツにいつもカスって言われるんだ」




朝から晩までずっと泣いてた俺が悪いけどさ、ほんとにそこまで言わなくてもいいと思う




『へぇ...カス、だっけ?ならあいつはクズね』

「!......Aちゃん...それは、」

『ほら、ちょっと怒ってる。やっぱ善逸は優しいねぇ』




私からすればカスとクズでお似合いだと思うけど

なんてことは言わない

獪岳ねぇ〜別にあの子のこと嫌いじゃないよ。むしろ好き









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作者名:まり。 | 作成日時:2020年4月26日 22時

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