27:おしゃべり ページ29
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はい、亜李ちゃんです。今ね、何処にいるかって言うとまた蝶屋敷ですよまた
「で、襧豆子さんの体を調べたくて来たけど肝心の襧豆子さんがまだ眠ってるので私のところへ来たと...
全く、本当に自由ですねあなたは」
『それが取り柄なんでねぇ〜』
「私としては襧豆子さんの体も興味深いですがあなたの方もとても気になります」
『あ、ちょっとならいじっていいよ血鬼術封じるとかやめてね』
そんなことしませんよ、って言ってるけどなんか胡散臭い。うん
「襧豆子さんの体をどう調べるんですか?」
『え、普通に。血鬼術が使えるのかとか...おにー様の呪いを勝手に外した方法とか』
「まともな答えが聞けてよかったです」
『私がまともじゃないみたいな言い方しないでよ酷い』
まぁ実際まともじゃないんだけどね。そこはどうしようもないよね
『本来ならね、血鬼術って太陽の前じゃ塵になって消えるじゃん?襧豆子ちゃんはどうなのかな』
「襧豆子さんは太陽を克服してないのでそれはAさんだけだと思いますよ。そしてさり気なく大事な事言わないでください。初めて知りましたよ、それ」
『え、そうなの?まぁそっか、太陽の元で血鬼術使う必要ないし。そもそも使う前に死ぬしね』
急なカミングアウトそーりー 許してちょ
「Aさんはこうやって私と話す事もお館様を襲わない事もすべて気まぐれなんですか?」
『なによぶっきらぼうに〜それを聞くのは野暮だよしのぶちゃん。
でもそうだねぇ〜なんてゆうのかわかんないけど...なんか、悪い気しないんだよね。ここにいるの。あ、
ころころ変わる表情でのらりくらりと話す姿は嘘を言ってるようには思えなくて。
それはきっと...きっとAさんが知らず知らずのうちに気に入ってるからですよ、なんて
それこそ言ったら野暮ですかね
「......いいじゃいですか。需要と供給の関係ですよ」
『え〜私の利益は遊びに来ることだけじゃ〜んそれも毎日は来れないし』
「それでもここ最近はこちらに来てますけどね」
『しのぶちゃんとおしゃべりするの楽しいからね』
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作者名:まり。 | 作成日時:2020年4月26日 22時