11:京極屋 ページ13
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『そーいえば堕姫と妓夫太郎って童磨が連れてきたんだよね。早いねぇもう軽く百年以上前だよ』
「命は尊いものだからね、大切にしなきゃ。それにね俺は優しいんだよ」
『うん、童磨は優しいと思うよ...多分』
「ちょっと、多分って酷くない?」
知らなーい、と話を無理やり終わらせるけどなんだかやたらと視線を感じる。
童磨もそれを感じ取ってるようで自身を女衒と勘違いされているようだ。
『ねぇ童磨』
「駄目。Aのことだから絶対問題起こすでしょ。それに俺もあの方に殺されるのは勘弁」
『まだ何も言ってないのにー』
「う〜ん、じゃあこうしようか」
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"京極屋" 蕨姫花魁の部屋
「で、童磨の服の中に隠れて遊びに来てくれたのは本当に嬉しいけどアンタ怒られない?」
堕姫と妓夫太郎の巣窟としている京極屋
そこへサプライズとして童磨が客として入店し、堕姫と二人っきりになった所でAも登場する。
『だいじょぶだいじょぶ〜そんなことより遊ぼうよ〜妓夫太郎も一緒にね』
「お前の悪戯にはいつも驚かされるぜえ...まさか童磨を使ってここまで来るとはなあ」
「俺も驚いたよ。というか堕姫、本当にここ人は通らないの?」
「大丈夫よ、人を寄越さないように言っといたから」
童磨に指名されたのは本当にびっくりしたわ、と笑いながら堕姫も妓夫太郎の言葉に合わせる。
上弦の鬼を私情で動かせるのはAだけだろう。
『面白いでしょ〜この前猗窩座がねーー...』
あぁ、本当に楽しい。
誰かと何かを一緒にするのはとても楽しいのにその"誰か"がいなくなっちゃうのを止めないなんて本当に愚かだよね
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作者名:まり。 | 作成日時:2020年4月26日 22時