【鬼滅の刃】蝶よ花よ妹よ (ページ12)

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10:花街ページ12

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行っては駄目だ、と言われてそれに従順に従うわけがなくて。

遊郭ならともかく、花街にすら行かせてもらえないのはどうかと思いますね

『てなわけで花街までよろしくね鳴女』

｢いけませんA様｣

『だいじょぶだいじょぶ。鳴女に迷惑はかけないからさ。堕姫達に会ってそのあと浅草に寄ってからすぐ帰ってくるよ』

｢ですが...｣

『おにー様には浅草に行ったって言っといて。きっとすぐバレるだろうけど』

鳴女はやはり承諾できないようで。

じゃあこれでどうだ。

『童磨、私と一緒に花街に行こう』

｢Aからのお誘いは本当に嬉しいけど、それ本当にでタチ悪いからやめて｣

『何が？』

｢俺が殺されちゃうからね｣

『はい？』

意味がわからん。何、童磨ったら信者の人間になんかしたの？

上弦の弐を連れていく、と言えば鳴女は嫌な顔をしたがこれ以上Aに逆らうのは自身の命の危険を感じ取ったようで

べべん、と琵琶の音で花街の路地裏に送ってもらった。

『じゃ、ばいばい童磨』

｢待って待って待って Aと花街に来た時点で怒られるけど一人にしたら俺本当に死んじゃうぜ｣

『えーじゃあ童磨も来る？女の人好きに喰らう方がいいんじゃない？』

｢それもそうだけどね、浅草にも寄るんならそこでいいよ｣

『分かった。じゃあ堕姫達に会いに行こ』

童磨は本気で自分の死期を悟った。A命のあの方が彼女に呪いをかけていないとはいえ何かしら情報の隠匿はあるだろう。

まあでも、Aが笑顔ならいいんだけどね。

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