▽続き# ページ36
…
kr｢よし、もう動けるな？｣
sm｢おう…｣
あれから俺が寝落ちした事により一晩？部屋で過ごし体も清めて、いまは扉の前に二人で立っている。
わからない。
もしかしたらこれは夢なのかも知れないし、ただ幻想の一つに過ぎないのかもしれない。
kr｢扉を少しだけ開けて覗いてみよう。そしたら何処かに飛ばされるとか、そういった事もないでしょ？｣
sm｢……お前だけ飛ばされるかもだろ｣
ビクビクしながら俺はきりやんの背の後ろに隠れ、その扉が開くのを今か今かと待ち構えていた。
もし何かあっても対処できるように、て。
そんな俺がきりやんは面白いらしいけど。馬鹿にすんなよ。
kr｢はは…無い無い！そんなに心配だったらスマイルが俺の片腕で、両腕でしがみついてれば大丈夫でしょ。｣
sm｢いいからやれよ！早く！！｣
kr｢はいはい…、すぅ……開けゴマ！！｣
なんだよその掛け声。
そう突っ込む間もなく、扉が開かれた。
そして隙間を覗き込むときりやんは「あ」と声を漏らしてその口元を綻ばせたのだった。
そして俺の方を振り向くと優しく俺の名を呼ぶ。
kr｢俺の部屋だ、この扉の先｣
sm｢は？｣
kr｢さ、事故現場じゃないって分かったし…スマイルもほら！一緒にくぐれば怖くないよ。｣
扉が完全に開かれると確かに個室というか…誰かの寝室っぽい感じでついつい目を擦ってしまった。
それからはきりやんと手を繋ぎ、共にその扉の先をくぐり部屋に足を踏み入れた。
不思議とあの部屋は振り向いた頃には扉は閉まっており、恐る恐る開けた先は廊下に繋がっているだけだった。
あの不思議な部屋は消えていた。
kr｢お、なになに…｣
sm｢……ほっぺ、つねって…｣
kr｢いいよ、ほら｣
優しくつねられる。
痛いから夢なんかじゃなく現実だ……何回かきりやんに尋ねたりまたつねって貰ったり、抱き締められたり。
ベッドに座らされたらちゃんとシーツとか物の質感も分かってて……
俺、生きてるんだって。
sm｢…っ…ふ、…ぅ、…うぅ…｣
kr｢ん？安心して泣いちゃったの？……ほら、腕の中においで。｣
溢れ出す感情を上手く制御出来ずに涙を流すと、自然と当たり前のようにきりやんが寄り添う。
kr｢もう怖がらなくても良いんだよ。この家にずっと居ようね、ずっと。｣
sm｢…俺を本当に食べないの？｣
kr｢ここまでして食べるなんてしないよ。言ったじゃん、俺が匿ってあげるって。…ね？｣
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奏<そう>(プロフ) - 寂しいけれど仕方ないですね…作者様、いっぱい寝たり、美味しいもの食べたりして、ゆっくり休んでください…!!! (2月9日 21時) (
レス) @page40 id: 6726994652 (このIDを非表示/違反報告)
Ri(プロフ) - ありがとうございます!よろしくお願いします‼︎ (9月21日 6時) (レス) id: 2a0911614d (このIDを非表示/違反報告)
rhum(プロフ) - Riさん» 返信ありがとうございます！なるほど、nkさんも好きは全然可能なので、大丈夫ですよ〜追加で忘れずにお話に書きますね！^^ (9月20日 21時) (レス) id: fbba056b93 (このIDを非表示/違反報告)
Ri(プロフ) - 返信ありがとうございます!宝石バースで全然大丈夫です!リクエストに無理やりと書きましたが、最終的にnkさんも好き‥?みたいな感じって可能でしょうか…?可能だったらお願いしたいです! (9月20日 6時) (レス) @page26 id: 2a0911614d (このIDを非表示/違反報告)
rhum(プロフ) - Riさん» ちなみになんですが、Riさんのリクエストはこの流れだと宝石バースで書く流れになるのですが……なにか書いて欲しいバースとかってありますでしょうか？他にもご要望があれば、是非ご返信下さい！^^ (9月19日 18時) (レス) id: fbba056b93 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：rhum | 作成日時：2022年7月28日 19時
