幼馴染は有名人

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ｳﾞｰｯｳﾞｰｯ


『…もしもし〜』


昂秀「眠そうだな(笑)」


何気なく出た電話、昂秀の声に似てる………


えっ？


『たかひで…？！』


仕事から帰ってきてベッドにそのまま倒れて寝ていた所に電話が掛かってきて、頭がぼーっとする中出た電話の相手が昂秀？


昂秀「お疲れ〜。寝てた？ごめんね起こしちゃった」


電話なのに何故か姿勢を正して崩れた髪の毛を整える私。


『ううん、大丈夫！どうしたの？』


昂秀「いや、そろそろ俺の声聞きたくなってんじゃないかなー？って思ったから(笑)」


『調子乗るなバカ』


昂秀「あーじゃあ忙しいから切るわ」


『あーーー！だめだめ、うそごめんって』


昂秀「はいはい(笑)」


久しぶりに聞いた昂秀の声落ち着くなあ…


昂秀「ごめんね、久々に会えたの忙しくて」


『ううん。大丈夫だよ、今大事な時期だもんね！体調は大丈夫？』


昂秀「あんま寝れてないけど、大丈夫かな。」


あんまり寝れてないんだ…


『そっか、無理しないで頑張ってね』


昂秀「おう、ありがとう。」


疲れてるのに電話くれたんだ。
優しい所は変わらないんだ…(笑)


昂秀「あのさー、A」


『んー？なに？』


昂秀「鍵、事務所に忘れた」


えっ？


『は、はい…？？？？』


昂秀「悪い、家入れて(笑)」


『は！？なななな何言ってんの！？バカ？バカなの？』



昂秀「今日だけ、な？」



嘘でしょ………



『……今日だけだからね』


そんな訳で、今から昂秀が家に来ます。

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