私と彼らの青春【Hokuto】【Kazuma】

僕はここにいる ページ7

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ナナミ「 じゃあ頑張って 」


サユ「 いってらっしゃい 」








ナナミとサユに送り出されて

さっきまで壱馬と北人がいた教室を目指す。


自然と駆け出す足は止まることを知らないようで

北人に会いたい、その気持ちだけが溢れてくる。








「 北人、！ 」








教室を覗くと北人はいなくて、

壱馬だけがせっせか片付けをしてた。








壱馬「 北人なら屋上行ったで 」


「 あ、ほんと？ 」


壱馬「 …応援してる 」


「 ありがとう…！
壱馬に言われると本当に頑張れる… 」


壱馬「 ん。

はよ行かんと他の女子にとられんで 」


「 いってきます！ 」








なんてふざけて敬礼をすれば

壱馬もニコニコ笑って敬礼をしてくれた。

教室を出て屋上までの道のりを急ぐ。



昨日の夜、なんて言おうか必死に考えたけど

ありったけの気持ちを伝えようとすると

上手く言葉にできなくて。

ていうか、十数年一緒にいる北人のことを思うと

次から次へと想いが溢れてきて

結局なんて言おうかまとまってない。









「 ……ふぅ、… 」








ひと息ついてから私は屋上に続く扉を開けた。








「 ほく、と… 」








屋上に出ると空はもう真っ暗で星がキラキラ眩しく光ってる。

その星を見上げて手を伸ばす北人がいた。








北人「 ん？ 」








優しく微笑んでくれる北人に笑みをこぼすと

私の目の前までゆっくり来る。








北人「 どうしたの？ 」


「 ……あのね、北人に話があって。 」


北人「 うん。」


「 私、北人のことが……すき 」









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