私の青春【Hokuto】【Kazuma】 (ページ33)

今日:14 hit、昨日:6 hit、合計:248,069 hit

I've been longing for your love ページ33

．
．

来週の土曜日って言ってたものは

時の流れは早いらしく、ついに明日になっていた。

片寄「ダ・カーポ(D.C.)っていう記号は

『最初から』っていう意味で曲頭に戻るわけ」

音楽の授業は基本歌ったり楽器演奏したりだけど

今日はたまたま座学で暇を持て余してる。

音楽教師の涼太先生はテストで成績つけるタイプ

だから勉強してないとまずい

それなのに私の左隣の席は空いてる。

「涼太先生」

片寄「ん、どうしたー？」

「熱あるっぽいから保健室行ってきていい？」

片寄「行ってきていいよー 1人で行ける？」

「うん大丈夫」

ガタッと立ち上がって壱馬の横の扉を開ける

壱馬はその時に大丈夫？って口パクで言ってきたから

グーサインを返すと笑ってた。

実際に北人探しに行くだけだからね。

？「 A？」

「あ、メンさん」

関口「サボり？」

「まあそんなところ。」

用務員のメンさん

ひとりでよく踊りながら掃除してたりする。

「あ、北人知らない？」

関口「北人って吉野？？」

「うん」

関口「さっき屋上行く階段登ってった気がする」

「ありがとう！」

私の足は自然と走って屋上へ。

北人のサボりは大抵女の子とだけど今日は違う気がする

ひとりでサボってる気がするから。

「はぁはぁはぁ」

屋上に繋がる扉の前で息を整えて

乱れた髪の毛も整える。

だって好きな人の前では可愛くいたいから

___「僕は弱いねと自分から告げた

ずるい人だわあなたは」

屋上から聞こえてくる聞き慣れた綺麗な歌声

私が好きなアーティストの曲だ。

____「時計をはずして微笑んでくれる

優しい人ねあなたは」

泣きたくなるほど切なくて透き通った声

私、北人のすべてが、好きなんだ…

____「笑顔崩さないで

嘘を見抜きたくない」

私は曲が終わったタイミングで屋上の扉を開けた。

．
．