私の青春【Hokuto】【Kazuma】

欲しいものすべて ページ26

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「 おはよー 」


壱馬「 おはようさん 」


北人「 おはよ…… 」









いつもと変わらない光景


基本ずっと喋ってる私、


朝からシャキッとしてて本を片手に持つ壱馬、


ぼーっとしててよく電柱にぶつかる北人









「 あれ、北人目赤くない？ 」


壱馬「 ほんまや 」


北人「 なんか眠れなくて 」


壱馬「 北人が珍しいやん 」









眠そうに目を擦る北人は


いつもより無気力そうだけど


少しだけ表情は優しいように思える。








壱馬「 そういや、今日からやんな

部活に一年生来んの 」


北人「 うわ、最悪だ 」


「 なんで最悪なの 」


北人「 すぐ後輩に勝負申し込まれるし 」


壱馬「 北人 見た目は弱そうやからなぁ 」


北人「 壱馬 ばかにしてんだろ 」


「 ぷふっ 」









壱馬と北人がじゃれているの久しぶりに見た


私はそんなふたりを後ろから動画を撮る


すると気づいた壱馬が私に微笑む









壱馬「 A置いてくで 」


北人「 短足だから歩くの遅いの？ 」


「 コノヤロー…！ 」









走って北人にジャンピングゲンコツ









北人「 いた… 」


「 ばーか 」


壱馬「 北人が可哀想や… 」


「 壱馬？私の方が可哀想でしょ？ 」









壱馬を見れば下をペロッと出して


ニコニコ笑ってるから怒るにも怒れない


私 壱馬のこの顔に弱いんだよなあ…









壱馬「 あー、もう予鈴なってんで！ 」


「 ほんとだ！急ご！ 」


壱馬「 北人もほら走んで！ 」


北人「 えーー… 」









壱馬とふたりで北人を引きずるけど


まじで走る気なくて三人とも見事に遅刻


昇降口に立ってるのは陣さん









壱馬「 チャイム鳴ってるやん… 」


「 陣さんだ…おわた…… 」


北人「 ぷふっ 」


「「 いや、おまえのせいな 」」









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