私の青春【Hokuto】【Kazuma】 (ページ24)

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Don't tell me it's over ページ24

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体が揺れてる感覚がする

それと同時にふわふわとした気持ち

なんて言うんだろうな、

好きな人と一緒に笑いあってる時間みたい

北人「起きてー」

壱馬「はよ起きなあかんゆうとるやんけ」

聞きなれたふたりの声

このふたりの声で起きれるなんて幸せ者だな……

なんてひたっていると、

北人「おしり触るよ～」

「！？！？」

壱馬「あ、起きた」

北人のド変態発言で目を覚ました

どうやらもう学校に着いてたみたいで

バスの中には私と壱馬と北人しか居なかった。

「ごめんごめん起こしてくれてありがと」

壱馬「ほんじゃ、帰ろか」

北人「あー、ねむ… 」

「散々寝てたんじゃないの？」

バスから降りて学校を出て通学路を歩く

桜の花弁は春風によってヒラヒラと舞っていて

先日見た時より桜が散っているように感じた。

壱馬「今日は楽しかったなあ」

「途中から三人で盛り上がりすぎて翔吾が空気になっちゃったけどね、」

北人「俺は楽しかったよ」

壱馬「おっ、無気力北人が珍しい」

楽しかった、という割には

少しだけ表情が曇っているように見える

「大人になっても三人でいたいね」

壱馬「 …そうやな」

北人「 ……無理だよ」

「「え…？」」

北人の言葉に私たちは動揺を隠せない

北人がこんなこと言うなんて…

北人「 …俺たちはもう子供じゃない。

今回は偶然同じ高校だったけどこれからは違う。
就職したり結婚したり、それぞれ別の人生を歩くんだから」

「 …なんで、そんなこと言うの」

北人「それが現実だからだよ

ずっと一緒にいることは無理なことなんだよ」

「 …ッばか北人、もうアンタなんて知らないッ」

壱馬「おい、Aっ」

走って走ってとにかく走る

息が切れて疲れて辛いけど、

今は北人の言葉が重く胸に刺さる。

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