私の青春【Hokuto】【Kazuma】

ねぇ、なんで ページ16

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陣さんの掛け声でそれぞれが席を立つ


それと同時に壱馬もやってくる









壱馬「 残りひとり誰にする？ 」


「 それさっき北人と話してたんだけど

残りのひとりこの中入るの可哀想だから

向こうでその人とは別行動ってことになったよ 」


北人「 どうせチームなんて

あって無いようなもんだから 」


壱馬「 そうやな それがええ 」









それぞれ皆決まって順番に固まっていく


私と北人はいつもの席に座っていて


壱馬は私の目の前の席に座る。




ツヤツヤの黒髪に手を差し込むとふわっといい香り


私が誕生日プレゼントであげたやつだ









壱馬「 くすぐったいんやけど、 」


「 ふふっ

お客さーんどこか痒いとかないですかー？ 」


壱馬「 あとで覚えとき 」


「 ひぃぃぃ 」









手首掴まれてぐるりとこっちを見て


壱馬特有のひっくい声で言われた









？「 ちょっとええかな 」









関西弁で少しクセのある話し方








「 あ、翔吾 」


翔吾「 俺いつも一緒におるメンバーが５人でさ、

俺余ったからこっちのグループ入ってもええ？ 」


北人「 …… 」


壱馬「 おー 翔吾なら全然いいけど 」


翔吾「 ほんと！？良かったぁ 」









翔吾なら安心した


去年 私と壱馬と北人は同じクラスだし


まあ北人は覚えてなかったけど




翔吾は誰とでも仲良くできるから


別行動しなくてもいいし。









翔吾「 俺 Aと壱馬は結構話したことあるけど、

北人とは話したことなかったから一緒の班になれて嬉しい！

これからよろしくな！ 」


北人「 …… 」









翔吾に手を出されて


訝しげな顔でその手を見つめる北人はいつもと様子が変




壱馬は北人の頭をはたいて


握手くらいちゃんとせえ って言ったから


しぶしぶ手を出して握手した。









この遠足無事に終わりますように




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