episode64 ページ15
_
樹「 俺の行動全部無意味じゃん… 」
「 …なんで私が壱馬くんと付き合ってると思ったの？ 」
樹「 それは、 」
どうやら私に届いた壱馬くんのメッセージを読んで
付き合っていると勘違いしてたらしい
樹「 俺ずっと嫉妬してた、壱馬さんに 」
「 どういうこと…？ 」
樹「 俺の方が昔からずっとそばにいたのに
Aの隣にいられるのは壱馬さんなんだって… 」
その言い方、
まるでいっちゃんがわたしのこと好きみたい…
いっちゃんの真剣な瞳に吸い込まれそう
樹「 …好きだよ、A 」
「 ……っ、 」
私だけに向けられた笑顔
今まで聞いたことないくらい甘い声
ずっと…わたしが夢見てたこと
「 …まって、じゃあいっちゃんって呼ばないでって突き放したのは… 」
樹「 …自分の気持ち、押し殺すため 」
それじゃあ今日のことは…
樹「 さっきのは悩んでると思って、ってAに言われておまえのことで悩んでんのにって考えちゃって 」
「 … 」
樹「 必死にAのこと嫌いになれるように頑張ったし、Aと関わらなければ好きって気持ちも消えると思ってた 」
…なにそれ
樹「 …けど無理だった
諦めようとすればするほど気持ちが強くなって 」
胸がギュッてなる
いっちゃんのこんな姿見たことない
「 あの約束、のことは 」
私の中では大切な約束
迎えに来てくれることだけを待ってた
樹「 忘れられるわけない
時効だって言ったのも全部うそだよ
…ずっとAのこと迎えに行くつもりだった 」
「 …だったら、なんで 」
樹「 東京に引っ越してすぐに連絡取れなくなったから 」
「 私引っ越す前に紙、渡したよね 」
東京行くと同時にケータイを替えるから
番号を書いた紙をいっちゃんに渡したはず
樹「 これ、でしょ
俺何回もかけたんだけど 」
そう言ってスマホの画面を見せてくれた
映ってたのはわたしがあの頃渡したメモの写真
��xxx-xxx-5360��と書いてある
「 あ、」
樹「 ん？ 」
「 これ最後の5360じゃなくて5366だ…… 」
樹「 は…… 」
_
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1094人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「THERAMPAGE」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
chess(プロフ) - ななさん» 秒で見てくれてるなんて…！嬉しすぎますありがとうございます(> <) (2021年3月6日 22時) (
レス) id: 07a190f439 (このIDを非表示/違反報告)
なな(プロフ) - 続きが気になりすぎて、更新されたら秒で見ちゃってます（ ; ; ）これからも更新楽しみにしてます！！頑張ってください^_^ (2021年3月6日 19時) (レス) id: 81f9eeaa59 (このIDを非表示/違反報告)
chess(プロフ) - 愛桜さん» ありがとうございます！頑張ります〜＾＾ (2021年3月4日 16時) (レス) id: 07a190f439 (このIDを非表示/違反報告)
愛桜(プロフ) - 続きが気になりました。更新楽しみにしてます！ (2021年3月4日 2時) (レス) id: 50d985a3f8 (このIDを非表示/違反報告)
chess(プロフ) - matsuhi1214さん» ありがとうございます！嬉しいです！＾＾ (2021年3月3日 15時) (レス) id: 07a190f439 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：chess
| 作成日時：2021年3月2日 22時
