episode8 ページ8
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「 いっちゃん…… 」
樹「 おはようござい、……A？ 」
時が止まったように体が動かない。
まさか本当にここにいるなんて、
しかもこんなにかっこよくて色気あるなんて聞いてない。
「 ひ、ひさしぶり 」
樹「 え、ここでなにしてんの？ 」
「 今FANTASTICSのマネージャー補佐やってて 」
樹「 あー…大樹くんが言ってたのAか 」
大樹さん いっちゃんに何を言ったんだ……
悪いことではないだろうけど気になる。
「 いっちゃん、あのね 」
樹「 相変わらず身長低いな〜 」
「 うぐっ 」
翔平にやられたみたいに
頭を乱暴にくしゃくしゃっと撫でられる。
翔平と違うのはときめくかときめかないかで。
樹「 なんか変な感じ。
東京でAと翔平と三人で会うとか。 」
翔平「 確かにな〜 」
「 なんかふたりとも…かっこいいね…… 」
まさに芸能人、というか。
あの頃とは違ってすっかり垢抜けててかっこいい
まるで別人みたいで不思議な気持ちになる
樹「 かっこいいって俺らのこと？ 」
「 う、ん 」
樹「 へぇAもそんなこと言えるようになったんだ 」
「 へ…？うん…… 」
ジリジリ近づいてきて
わたしといっちゃんの距離は縮まるばかり。
わたしはすぐに後ろに下がるけど
後ろは壁でしかなくて。
樹「 じゃあちゃんと俺の目見て
いっちゃんかっこいいねって言ってみてよ 」
ニヤリと妖しく笑ういっちゃんは
やっぱりあの頃と変わらず意地悪だ。
翔平はどこかに行っちゃったし慧人くんはニヤニヤ、
誰も助けてくれない…！
その間にもいっちゃんはもっと近づいてきて逃げ道がなくなる。
樹「 ほらこっち見て 」
わたしの顎を持って
無理やりいっちゃんの方に顔を向けさせられる。
いわゆる顎クイ、ってやつ
ダメだ
目の前の出来上がったイケメンの色気にクラクラする……
大樹「 おっはようございま〜す！ 」
樹「 …じゃあA、またあとで。
大樹くんおはようございます 」
突然の大樹くんと愉快な仲間たちの登場で
いっちゃんから逃れられた。
しばらくすると湊さんや他のスタッフさんが来て
合同会議が始まる時間になった。
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ゆりか(プロフ) - ドロドロな展開待ってます！！ (2021年1月26日 15時) (
レス) id: ce3588ab80 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：chess
| 作成日時：2021年1月12日 8時
