世界が変わっても君と (ページ6)

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episode6 ページ6

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エントランスをくぐってアルコール消毒をすれば

後ろから走ってくるような足音。

__「 Aさんおはようございまーす！」

「慧人くん……おはよ」

よっ、と言わんばかりに手を挙げて挨拶をしたのは

一応私の担当である慧人くん

朝から元気だし輝かしいオーラが……

慧人「数えられるくらいしか会ってないのになんか全然そんな気しないですよね！」

「リモートで顔合わせてたからかな？」

慧人「 Aさん１回資料取りに行くって立ち上がったら下パジャマでしたもんね」

「ちょいちょいそれ今関係ないぜ？」

慧人「それで意外に抜けてるんだなぁって思って親しみ湧きました」

あれは珍事件だよ……

あの日からリモートの日でも

しっかり見た目を綺麗にするようにした。

「そういえば今日の打ち合わせ合同だよ」

慧人「あ～ドッヂボールのですよね」

新型ウイルスのせいでPERFECT YEARという

おめでたい年は台無しになって

予定されていたBATTLE OF TOKYOも無し。

その代わりにと言っては失礼だけれど

DBKと呼ばれるドッヂボールの企画が始動

慧人「ファンタ含めた色々なグループでやるんですけど知ってます？」

「どんなグループとかは分からないデス… 」

慧人「 GENERATIONSさんとか知りません？」

「あ～…名前だけは」

慧人「 GENERATIONSさんとTHE RAMPAGEさん、

俺らFANTASTICSにBALLISTIK BOYZ、

の4つあるんですけど

さすがにすぐには覚えられないですよね。笑」

「 …不甲斐ない」

慧人「言葉のチョイス独特すぎません？笑

でも個性的な方たちばっかりなんですぐ覚えれますよほら行きましょ！」

手招きされて

広いスタジオに入っていく慧人くんを追いかける。

…この扉の向こうに行けば何かが変わる気がする。

そう心で思いながらも大きな一歩を踏み出す。

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