世界が変わっても君と (ページ48)

今日:55 hit、昨日:13 hit、合計:285,490 hit

episode48 ページ48

_

次の日

大樹「っしゃあ疲れたー… 」

「お疲れ様でした」

ファンタ全員で体育館でドッジボールの練習

丸一日使ったからみんなクタクタ

世界さんはもはや廃人のように寝てる

湊「 Aこの資料事務所届けてくれない？
それ届けたらそのまま帰っていいから」

「わかりましたー」

湊さんはメンバー全員を自宅まで送るらしくて

私は湊さん達より先に会場を出て事務所に向かう。

￤

「お疲れ様です」

事務所についてすれ違うスタッフの方と挨拶

もう夜だから事務所にいる人はかなり少なくて

電気が着いてる部屋も少なめ

__「お、Aじゃん」

聞き慣れたよく透る声

「翔平！」

翔平「こんな時間まで仕事？大変だな」

「そういう翔平こそこんな時間に事務所いるじゃん」

翔平「俺はドッジボール終わりのトレーニングよ」

「体力オバケなの？」

翔平「ちげー。笑」

普段ふざけてる印象強めだけど

私と話す時は普通に素の翔平になる

素の翔平でも面白いし、見てるだけで元気になれる

翔平「それどこ運ぶの？手伝おうか？」

「ううん、大丈夫！すぐそこの部屋だから」

翔平「そっかその隣の部屋に樹居るよ」

「あ… 」

顔に出しちゃった

翔平は少しびっくりして目を見開いてる

翔平「樹、と喧嘩した？」

「いや、喧嘩というか… 」

幼なじみだからこそ言いづらい

ごめん翔平、今はまだ言えないんだ

そんな私の気持ちを汲み取ってくれたのか

翔平「まぁなんでもいいけどさ仲直りはしろよ
こういうのは延びれば延びるほど拗れるからな」

「うん、ありがと」

翔平「じゃあ俺は帰るわ
タピオカがわたくしを待っている～～～！」

「ふふっ、ばいばーい」

ビブラートをきかせた翔平の歌に

少しだけいっちゃんのもとに向かう勇気が出た

幼なじみって最強なのかもしれない

_