世界が変わっても君と (ページ47)

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episode47 ページ47

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少し酔いがさめてきた頃

まこっちゃんが唐突に話題を振ってきた。

慎「壱馬さんに告白されたんですよね？」

「え"、うん…… 」

慎「壱馬さんが言うつもりなんてなかったのに、って言ってましたよ」

この口ぶりからすると

多分まこっちゃんは壱馬くんの気持ち知ってたんだ。

慎「慰めるためだけの一時的な感情じゃないってことは覚えていてあげてください」

「さすがに壱馬くんは一時的な感情で言う人じゃないとは思ってるけど、」

慎「けど？」

「正直あんまり実感湧かない」

慎「 …まぁゆっくり考えればいいと思いますよ」

この胸のモヤモヤが消えるように

缶チューハイをぐびっと飲む。

一気に色んなことが起きたせいで

頭がパンクしそうだ…

慎「 …樹さんのことも聞きました」

「いっちゃん？
告白する前に振られちゃってさー」

慎「樹さんはAさんのこと好きなんだと思ってました」

「何を、根拠に… 」

慎「樹さんが真剣に女の子と向き合ったことなかったから。」

まこっちゃんはオブラートに包んでくれたけど

言いたいことは分かった。

…沢山の女の子たちと遊んできたんだね。

慎「 Aさんと再開した時期くらいから遊ぶのもなくなってすごい笑顔だったんです。」

「けどあんなこと言われちゃ、ね… 」

慎「正直俺は壱馬さんを応援してます。
けど選択するのはAさんだし、他人が口出しすることじゃないって分かってるんで」

選択するも、なにも…

私がいっちゃんを選んだところで片想い

壱馬くんを選んだとしても

いっちゃんへのこの感情は消えないと思う。

「 …ありがと、まこっちゃん」

慎「いえいえ」

「明日壱馬くんにどんな顔で会えばいいのかな」

慎「いつも通りでいいんじゃないすか？」

「 …出来るかな、」

慎「樹さんとはどうなんですか
今日顔合わせたんじゃないんですか？」

「 DBKで同じ空間には居たけど目合ってないし、挨拶もしてない…… 」

あの日家から飛び出しちゃったこと、

謝ろうとは思ってるんだけどね…

慎「ま、とりあえず飲みましょ～～」

「もう飲みすぎだって！」

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