世界が変わっても君と (ページ26)

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episode26 ページ26

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仕事が終わったのは午後8時。

パソコンをシャットダウンして、

手帳サイズのスケジュール帳で明日の予定を確認する。

「 …明日もDBKの合同会議…… 」

しばらく1週間くらいその予定が入ってる。

もしかしてまこっちゃんのアッシー生活…？

毎日あの生意気ボーイと関わるの？

だって今日一日ファンタのみんなと行動してたけど

まこっちゃんの印象強すぎて、

ファンタのみんなとの記憶ほぼゼロ。

＂コンコン＂

「はい」

樹「おつかれ」

「びっくりしたー…いっちゃんか、おつかれ」

夜でもいっちゃんはかっこいいらしい。

疲れた様子なんて微塵も感じさせないんだもん。

現に彼は楽しげに部屋の中を物色中。

「いっちゃん何か用事？」

樹「そうだ。明日夜空いてる？」

「空いてる…けど」

樹「じゃあ明日DBKの会議夜からだしそれ終わったら事務所で待ってて」

「あ、うん、わかった。
でも…どこ行くの？このご時世外でご飯は… 」

樹「どこ行くかは秘密。明日楽しみにしてて」

「うん… 」

じゃあね、とヒラヒラ手を振って

スマートに去っていくいっちゃん。

彼の背中を見るだけでも嬉しくなる。

だってずっと彼の背中を探してきたんだから。

また会える日をすごい楽しみにしてた。

＂ピコン＂

メッセージの通知音。

スマホを開けば

今日交換したばかりのまこっちゃんからで。

makotoまだっすか?

そうだ、今日まこっちゃん待たせてたんだった。

遅いし待たせるから帰ってって言ったのに。

今から向かう、と返信だけをして

荷物を鞄に詰めて部屋を後にした。

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