世界が変わっても君と (ページ23)

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episode23 ページ23

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次の日の朝。

玄関の鍵をかけてエレベーターを待っていると

おはようございます…とゆったりとした声。

「あ…まこっちゃんおはよう」

慎「昨日ぶりですAさん」

同じマンションに住んでること、夢じゃなかった。

出来れば違う方が嬉しかったんだけどな

壱馬くんと遭遇したら嫌だし……

「ってなにその頭」

慎「なにってなんですかこの寝癖ですか？」

「えっ寝癖なの……？」

慎「なんか朝起きたらいつもこうなってます」

「それで直さないのもすごいね」

エレベーターが10階に来て乗り込むと

当たり前だけどまこっちゃんも乗ってきて1階のボタンを押す。

慎「今から仕事ですか？」

「うん、そうだよ。まこっちゃんもでしょ」

慎「そうっすねDBKの合同会議ですもんね」

「分かってて聞いたんだ」

慎「そうっす」

他愛もないことを話してるうちに1階に着いた。

降りて一緒にエントランスを通ると

まこっちゃんとわたしは反対方向へ。

慎「あれAさんどこ行くんですか？」

「駐車場だよ
昨日会社の車で家に帰ってきたからさ」

慎「乗せてください」

「やだ」

慎「なんでですか。笑
行き先一緒なんだし問題ないですよね」

さ、行きましょとか駐車場の方に向かうまこっちゃん。

こうなったら仕方ないか。

私の中でまこっちゃんは生意気な年下の子、

という位置づけになった。

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