世界が変わっても君と (ページ22)

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episode22 ページ22

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一般的に深夜と呼ばれる時間帯に
わたしはニヤニヤしながらいっちゃんとライン。

いっちゃんも暇なのか割とレスが早い。
送るとすぐに既読がつくからこんなわたしに付き合ってくれてるんだと嬉しさが込上げる。

樹今日部屋開けたらAがいてビビった
樹なんでLDH ?
AHIROさんと知り合いで入れてもらった !
Aまさかいっちゃん達が居るとは思わなかったよ笑

まさか芸能人になってるとは思わなかったし。

いや、かっこいいからなっててもおかしくないけどまさか東京に居るなんてね。

樹へぇ～HIROさんと知り合いなんだ
樹てか今度久々に翔平と3人でご飯行こうよ
樹あ、今ウイルス流行ってるから無理じゃん

久々の再会すらも
この世の中は祝わさせてくれないみたい。

話したいこと、聞きたいことたくさんあるのに

Aじゃあこのウイルスが収まってからだね
樹そうしよ。約束ね

いっちゃんと翔平とご飯…楽しみだな。

昔の福岡に居た頃の話なんかしちゃったりして、
あの時の約束の話が出たりして。

樹あ、もうこんな時間だ
Aほんとだ日付変わっちゃってる
樹じゃあまた連絡する。おやすみ
Aおやすみなさい

わたしのメッセージに既読がついて
いっちゃんとのやりとりが終わる。

幸せな時間だった。
いっちゃんが私の為だけに時間を使ってくれるっていう特別感もあったから余計に。

「ふぁぁぁぁぁ…… 」

大きなあくび。
寝ようと思えば通知が1件あって開けば
いっちゃんとラインしてすぐくらいに壱馬くんから返信があった。

壱馬くんこれからまたよろしく

送られてきてちょっと時間経つけど返さなきゃ。
フリック音を鳴らして文字を打つ。

Aうん、これからよろしくね。

そのまま画面を暗くして寝室に向かうと
すぐに睡魔がおそってきてそのまま夢の中へ。

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