世界が変わっても君と (ページ18)

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episode18 ページ18

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1階から10階まで上がるけどまこっちゃんは沈黙。なんかケータイいじってるし、話すこともないからこれでいいんだけどね。

それにしてもまこっちゃん指ほっそ…
長いし白いしなんなの女の子なの？

慎「あ、着きましたよ」

「 …… 」

慎「 Aさん聞いてますか」

「わっ、ごめんごめん！」

エレベーターをまこっちゃんと降りてわたしは部屋へ向かおうとするけど、まこっちゃんは動く様子がない。

「 …まこっちゃん？
それじゃあ帰るねわたしこっちの部屋だから」

慎「あ、はい。じゃあ俺こっちなんで」

「うんおやすみなさい」

背を向けるとAさん、と呼ばれた。
なんだなんだ。

慎「俺、壱馬さんと仲良いんですよね」

「 …！」

＂壱馬＂この名前が出た途端に反応したのに気づかれただろうか。
というかなんでそんなこと話すんだ…？

慎「よく俺の家にも遊びに来るんです」

「ふぅん、そうなんだ」

なんとも思わないようにわたしは必死なのに、
まこっちゃんはニヤニヤして私の反応を楽しんでるように見える。

慎「だから会っちゃうかもしれませんね？」

「いやいや…行動時間的に多分会わないよ」

慎「元恋人には会いたくないですか？」

「なっ…！」

慎「冗談です(笑)
壱馬さんには黙っておきますね」

Aさんが同じマンションに住んでること、とニッコリ笑って手をヒラヒラさせておやすみなさいと帰っていった。

ポツンと取り残されたわたしはまこっちゃんの反応を思い出す。
……あれは、楽しんでたな。

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