54 ページ5
-Aside
次の日、俺は慎に避けられた。
A「まこ「壱馬さん、ちょっといいですか。」…え。」
陸「…A、まこっちゃんと何かあった？」
陸くんに聞かれても、俺は首を振ることしか出来なくて。
ただただ、時間が過ぎるのを待った。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
玲於「なんかあった？」
玲於は俺の顔を見るなりそう言った。
それほどひどい顔をしているらしい。
玲於「まあいいや、行こ。」
A「…どこ行くの？」
玲於「俺の家。酒と食いもん買って行く。
誰もいねぇし、ゆっくり話せるだろ。」
やっぱり、玲於は優しい。
お酒と食べ物を買って、玲於のマンションに行く。
玲於「ん、入れよ。」
A「…お邪魔します。」
中に入って、リビングへ行くと玲於はソファに、俺は床に座った。
玲於「で？何があったの？」
A「慎が…。」
玲於「まこっちゃん？」
A「慎が、俺のこと好きって…。」
玲於「え…えっ!?」
A「昨日、言われて。
あんな慎初めて見た…。
俺にとって慎は可愛い弟みたいな存在で、男として意識したことがなくて…ううん、違う。
意識しないようにしてた。
慎は大事な人で、ぎくしゃくするのが嫌で。
あれ、俺何言ってんだろ…。」
視界がぼやける。
玲於「…A、今好きな人いる？」
A「いない。」
玲於「気になる人は？」
A「…いない。」
玲於「本当に？」
A「…え？」
玲於「本当にいない？よく考えて。」
玲於に言われて、ぐちゃぐちゃになった頭で考える。
そして、その名前を出したのはほとんど無意識だった。
A「いっちゃん…。」
玲於「いっちゃん？」
最初は受け入れられたくて。
でも、秘密を知られて、心の中を全部ぶちまけてからは違った。
一見クールそうなのに、猫を前にした時だけに見せる表情とか、メンバー想いな所とか、どれだけEXILEに憧れているかとか。
気付かないうちに、どんどんいっちゃんに惹かれていた。
A「俺いっちゃんのこと好きなんだ…。」
玲於が俺の肩を抱いてくれた。
玲於「まこっちゃんにちゃんと伝えな。
まこっちゃんのこと、大事なんだろ？」
A「うん…。ありがとう、玲於。」
玲於「なぁ、知ってた？
俺だって昔Aのこと好きだったんだよ。」
玲於の言葉に目を見張る。
A「…俺も昔玲於のこと好きだったよ。」
今度は玲於が目を見張る番だった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 367人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
直実(プロフ) - 美紀さん» ありがとうございます！これからもよろしくお願いします！ (2019年7月10日 10時) (
レス) id: 30cb587ed2 (このIDを非表示/違反報告)
美紀 - ランぺ大好きですRIKUくんと北人君と樹君と翔吾君と壱馬君とまことくん寄りのオールです最高です移行おめでと (2019年7月8日 16時) (レス) id: a31ea93868 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：直実
| 作者ホームページ：https://mobile.twitter.com/naomi_shogkazu
作成日時：2019年6月15日 14時
