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-樹side
樹「…だから、なにかあったらいつでも頼ってください。」
A「…うん、ありがとう。」
Aさんがふわりと笑う。
A「やっぱいっちゃん王子だわ。
普通さらっとあんなこと言えねーもん。」
樹「俺だって誰にでも言ってるわけじゃないですよ。」
A「…ふーん?
まぁ、そういうことにしておこう。」
本当です。
俺は相手がAさんだから言ってるんです。
その一言を言おうかどうしようか迷って、結局言わなかった。
猫カフェを出て、2人で街を歩く。
A「楽しかったー。また行こうね。」
樹「はい。」
俺が頷いたとき、後ろから声を掛けられた。
?「A?」
?「樹くん?」
A、樹「えっ?」
2人同時に振り向く。
A「雪にぃ!」
樹「…萩花さん?」
微笑む雪斗さんの隣にいたのは、去年芸能界を引退した元E-girls/Flowerの藤井萩花さんだった。
A「なんで2人が?雪にぃ、まさか…。」
雪斗「俺の彼女。」
A、樹「えっ!?」
驚いて目を見開く。
雪斗「ここじゃなんだし、取り敢えずどっか入ろうか。」
雪斗さんの言葉に、近くのカフェに入る。
注文を終えると、Aさんが聞いた。
A「雪にぃ、どういうこと?」
雪斗「だから付き合ってるんだって。
萩花ちゃん、俺の…。」
萩花「妹さん、だよね?
RAMPAGEの新メンバーの。」
A「…なんで俺が女だって分かったんですか。」
萩花「そりゃ分かるよ、雪斗くんに弟はいないはずだし、これでもそれなりに芸能人やってたからね。
喉仏も出てないし、身体の線も細いし。」
A「…。」
雪斗「萩花ちゃん、このことは…。」
萩花「分かってる、誰にも言わない。」
A「…ありがとうございます。
初めまして、雪斗の妹の藤谷Aです。」
萩花「こちらこそ初めまして。
雪斗くんとお付き合いしています、藤井萩花です。」
A「なんで雪にぃと萩花さんが付き合ってるの?」
Aさんが眉をひそめて聞く。
雪斗「2年くらい前に雑誌の取材で一緒になったんだ。
そのときに連絡先交換して、俺からご飯に誘った。」
A「雪にぃのどこが好きなんですか?」
萩花「色々あるけど…、一番は優しいところかな。」
A「優しすぎません?」
萩花「それは思うけど、私頑固だから喧嘩してもなかなかこっちから謝れなくて…。」
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直実(プロフ) - 玲於菜さん» ありがとうございます!こんな駄作を読んでいただけているだけで嬉しいです。これからもよろしくお願いします (2019年6月2日 17時) (レス) id: 30cb587ed2 (このIDを非表示/違反報告)
玲於菜(プロフ) - この作品めっちゃ好きです!これからも応援してます! (2019年6月2日 17時) (レス) id: 6a5583a7b8 (このIDを非表示/違反報告)
直実(プロフ) - 美紀さん» ありがとうございます! (2019年3月8日 21時) (レス) id: 30cb587ed2 (このIDを非表示/違反報告)
美紀 - ランぺで大好きなのはRIKU君と樹君と北人くんと岩谷翔吾君大好きなんです最高です (2019年3月8日 19時) (レス) id: a31ea93868 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:直実 | 作者ホームページ:https://mobile.twitter.com/naomi_shogkazu
作成日時:2018年11月21日 22時