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-Aside
?「おい、A!」
事務所の廊下で呼ばれた声に振り返ると、そこには玲於の姿。
A「玲於、久し振り。」
玲於「久し振り!
HIROさんに聞いた、RAMPAGEに入ったって?」
A「うん。あのさ…。」
玲於「分かってる。
全部聞いたから。」
A「…ありがとう。」
玲於「またバトルしよう!
絶対負けねえから!」
A「1回も勝ったことねえくせに、よく言うよ。」
玲於「はぁ?
なめんなよ、俺だって成長してるからな!」
A「…そうか?
身長はそうでも無いみたいだけど。」
玲於「うるさい。」
玲於の言葉に笑う。
A「…前なら翔太もいたのに。」
思わず呟いた言葉に、玲於の瞳が揺れる。
中尾翔太は、EXPGにいた頃からの親友であり、ライバルだった。
だから、翔太がFANTASTICSのメンバーに選ばれたときは自分のことのように嬉しかったし、翔太も俺がRAMPAGEに入ったとき、とても喜んでくれた。
…でも、彼は7月に癌で亡くなってしまった。
A「…だって、まだ22だよ?
まだこれからだったのに…。」
玲於「…。」
玲於が無言で俺の肩を抱く。
…身長差のせいで、背中くらいの高さではあるが。
Turn Back TimeのMVで俺が彼に書いたメッセージは、"翔太なら勝てる!諦めないで頑張れ、待ってるよ!また玲於と3人でダンスしよう!"。
お見舞いに行ったときにも、毎回言った。
A「…そうだね、また踊ろうって約束したのに…っ!」
ぎゅっと唇を噛み締める。
鼻の奥がツンとして、視界が滲んだ。
玲於「…A。今日、2人で飯行こう。」
ぽんぽん、と俺の背中を叩いて玲於が言う。
A「…玲於の奢りなら行く。」
玲於「はぁ?…たく、仕方ねぇな。」
A「…ありがと。」
玲於が俺を励まそうとしてくれているのは分かっている。
だから、俺はそれに甘えた。
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直実(プロフ) - 玲於菜さん» ありがとうございます!こんな駄作を読んでいただけているだけで嬉しいです。これからもよろしくお願いします (2019年6月2日 17時) (レス) id: 30cb587ed2 (このIDを非表示/違反報告)
玲於菜(プロフ) - この作品めっちゃ好きです!これからも応援してます! (2019年6月2日 17時) (レス) id: 6a5583a7b8 (このIDを非表示/違反報告)
直実(プロフ) - 美紀さん» ありがとうございます! (2019年3月8日 21時) (レス) id: 30cb587ed2 (このIDを非表示/違反報告)
美紀 - ランぺで大好きなのはRIKU君と樹君と北人くんと岩谷翔吾君大好きなんです最高です (2019年3月8日 19時) (レス) id: a31ea93868 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:直実 | 作者ホームページ:https://mobile.twitter.com/naomi_shogkazu
作成日時:2018年11月21日 22時