🌻E p i s o d e .59🌻 ページ22
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陣「もうお手上げですって顔して」
『私?』
川村さんがトイレに立ったタイミングでパイセンからアドバイスの時間がやってきた。
陣「どないなん、向き合えてるん?」
『向き合うって、なんなん。』
陣「そっから笑笑」
『分からんすぎる。』
ほんまに分からんくて、ぐるぐるぐる考えてしんどい。
母上のアドバイス通り1回付き合ってみる?
『お試しで、付き合うか』
陣「それは、壱馬が許さへんと思う」
『ん"〜』
何せ律儀な幼馴染やからな、取り敢えずなんて感情で付き合うって相当嫌がるやろうなって思った。
陣「陸と揉めたんやって?」
『川村さん、また喧嘩しよるねん』
陣「高校の時もやん」
何を隠そう川村さんは高校の時暴力沙汰で1週間停学食らってた事ある。
『ええ加減にして欲しい、あの短気なとこ』
陣「ほんま壱馬の事なんも知らんな」
『はい?』
陣「高校の時の、喧嘩の原因Aやねんで。」
真剣な顔して言う、パイセン。
何言うてるん、原因が私?
陣「俺と同じ学年の男子がさ、何人か屯って、Aの話しとったんよ。
"2年のAちゃんって以外と胸デカイよな、ちょっと優しくしたらヤレそう"みたいな」
『あー』
その類のことは中学でもあった、まぁトラウマっぽくなって中学まともに通えてへんけど。
それがあったからなんかな、
陣「それ聞いとった壱馬が爆ギレして、
"あいつはそんなケツの軽い女ちゃう"って言うて先輩ぶん殴るっていう、」
『それが真相か、』
陣「おん。
ほんでもって、こうやって壱馬について知っていくんも向き合うって事やねんで」
気色悪いウィンクして来よる。
そっか、そういう事なんか…
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作者名:16葉 | 作成日時:2023年1月18日 22時