🌻E p i s o d e .55🌻 ページ17
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珠里「A、下がりって」
何で愛理も珠里も見守っとん。
さすがに止めんと、
陸「君、Aの何?」
壱「幼馴染ですけど」
『川村さんもうええって』
未だに陸先輩に詰寄る川村さんを手を引っ張る。
もうええって、触らぬ神に祟りなしって言うてるやん。
壱「これ以上こいつのこと泣かせたら、黙ってないんで。ほな」
"行くで"
そう言うて私の手を優しく包んで引っ張ってくれる。
珠里たちにまた来週な、と声をかけて川村さんの車に乗り込んだ。
『川村さん、』
壱「あれぐらい言わして」
『ほっとったらええのに』
一応釘は刺しておこう。
この人、昔から喧嘩っ早いねんなぁ。
ほんまええ加減にせぃ
壱「家帰ってゲームしよ、Switch持ってきた?」
『当たり前』
あんな事があっても、すぐ幼なじみに戻れる私たちはすごい。
『せや、出前取ろ。お寿司!』
壱「ありやな」
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『うま〜』
出前を取ったお寿司も届いてお酒も用意して、2人だけでひっそり誕生日会スタート。
こんなんすんの、いつぶりやろうね。
壱「相変わらずよう食べんな」
『食への興味は尽きひんで』
飲んで、食べて最近の話を何気なくする。
ふと思った、彼女彼氏になったらこんなこと出来ひんくなるんかなって。
少し距離ができてりするんかな、って。
壱「風呂入ってくる」
先にお風呂を頂いた私は脱衣所へ消えた川村さんを見送って、プレゼントとSwitchの準備。
一緒にゲームって、これまたいつぶりよ。
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作者名:16葉 | 作成日時:2023年1月18日 22時