検索窓
今日:4 hit、昨日:5 hit、合計:18,564 hit

🌻E p i s o d e .50🌻 ページ11

.




壱「あけましておめでとうございます、今年もよろしくお願いします」


母「こちらこそ今年もAのことようみたってな」


『あけましておめでとうございます、今年もよろしくお願いします』


母「あんたはええ加減しっかりしい」






娘が挨拶してやったというのに説教で返してくるのがうちの母。
うちは父おがおらず母子家庭。


母親の実家におばあちゃん、おじいちゃん、私と母親の4人で住んでいた。

大学入学と同時に大学近くで家探して、一人暮らし始めたけど。






『じいちゃん元気?』


「おー、おかえり。元気やで」





庭で日向ぼっこしてたじいちゃんに声掛ける。
特に変わりなさそやな。





『ばあちゃんは?』


母「買い物、すぐ帰ってきよるわ」





母の言葉通り、おばあちゃんは直ぐに帰ってきた。





「いや〜壱馬くんも男前なって」




なんて言うて川村さんをべた褒め。
うちの女の人もやけど、みんな川村さんのこと褒めすぎやで。





「あんた彼氏出来たん?」




久々に帰ってきた孫に鬼の形相で聞いてくるおばあちゃん。

怖いって笑




『いいえ』


「大学3年も通って1人も出来てへんのかいな、情けないわ〜」


『ほっとってくれ』






実を言うと、高校生以来彼氏できたことがない私。
高校2年生で人生初彼氏を手に入れたものの、3ヶ月も経たないうちに

"お前は自立しすぎてて可愛げが無い"

という理由で振られた事がある。


それからと言うもの、元々感情が乏しかった私はさらに恋愛への興味を失ってしまった。


そして、今に至る。






「壱馬くんうちのどうしよもないA頼んだで、ちゃんと貰ったってな」

『余計なお世話ですぅ』





なんて事言うてんねん。ほんま

🌻E p i s o d e .51🌻→←🌻E p i s o d e .49🌻



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (65 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
259人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:16葉 | 作成日時:2023年1月18日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。