Angel 03 ページ5
――A――
差し出がましいことしちゃったかもしれない。料理が得意かと聞いてきたあの人が、とてもお腹すいているように見えたから。
彼女さんとかいたら迷惑かもと思ったけれど、どうやら同居しているのは男の人たちみたいだった。
私の部屋も一人で住むには大きすぎるくらいだけれど、隣の部屋はおそらくもっともっと大きい。
この階は私の部屋と、あとあの隣の部屋しかないので、実質お隣さんは彼らだけという事になる。
「それにしても、ものすごい顔が綺麗な人達だったな…」
最初に出てきたピンク色の髪の人も、後から出てきた兄弟も、恐ろしいぐらいに整った顔立ちをしていて。若干萎縮したというのが本音。
高そうなスーツを着ていたし、きっとちゃんとした会社のお偉いさんなのだろう。
夕食の後片付けを終えて、ソファでくつろいでいた時のことだった。
ピンポーンピンポーンと間髪入れずに連続でインターホンが鳴らされて、慌てて玄関へと向かう。
「はい、」
「―――――コレ、」
ドアを開けるとそこには、綺麗に洗われた空のタッパーを持ったピンク髪さん(名前分からないので)がいた。
「わざわざどうも…」
「美味かった、また作って持って来い」
「え」
「じゃあな」
言いたいことを言い終えたという感じで、スタスタ去っていく彼。
「お気に召したなら、良かったです…」
聞こえないとは分かっていつつも、一応私も言いたかったことを言った。
お風呂に入った後、パジャマに着替えてテレビをボーっと見る。
今日はなんかいろいろあったなーと大きく息を吐いたとき、玄関の方から、ズルズル、ドサッという音が聞こえてくる。
「？」
何の音だろう。何か引きずるような音にも聞こえたけど。このマンション、セキュリティはちゃんとしているらしいけれど、やっぱり怖いので、そーっと忍び寄るように玄関へ向かう。
音を立てずに鍵を開けて、ゆっくりとドアを開き――――
「わっ！？！？」
人の形をした何か、否、紛れもない人間がなだれ込むように倒れ込んでくる。
訳が分からず咄嗟に抱きとめたのはいいものの、
「重い…」
そう、重い。この人、男性にしては華奢だし小柄なんだけれども、やはり男女の体格差は埋められない。正直、今立っているのすらしんどい。
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@じゅら - パクりですか？ 似てる作品を知ってるのですが… (11月26日 22時) (
レス) @page47 id: d21974408e (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃(プロフ) - はじめまして瑠璃と申します。ハッピーエンドかと思いきやまさかの展開でびっくりでした。続編希望します。 (9月5日 16時) (レス) @page45 id: f3335c8e16 (このIDを非表示/違反報告)
ひよこ - めっちゃ最高です (2023年1月11日 22時) (レス) id: 395eb4f5e7 (このIDを非表示/違反報告)
ひよこ - これってもしかしてお隣の天使様に駄目人間にされていた件っていうのを参考にしてますか？ (2023年1月11日 22時) (レス) id: 395eb4f5e7 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃてぇ(プロフ) - 初コメ失礼します。 梵天のメンバーたちが夢主ちゃんに依存？しちゃう感じででもほんわかな感じで三ツ谷君とこのままハッピーエンドで終わるのかなとおもったら最後の最後でバッドエンドで裏切られました。終わり方も切なくていいなと思いました。続編待ってます (2022年10月30日 22時) (レス) @page47 id: ae31029510 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雨降り星
| 作成日時：2021年11月3日 20時
