Angel 25 ページ27
「ん、ん…」
鈍く痛む頭を押さえながら状態を起こせば、そこは見慣れた自分の部屋。
あれ？私昨日お隣さんに半ば強引に連れていかれて、蘭さんに誘われるままエメラルドクーラーを飲んで、あの言葉は誤解だったんだと分かって…。
そこからの記憶がない。辛うじて覚えてるのはそこまで。その後、私はどうやってここに戻ってきたんだろう。
――――でもまあ大方、睦月が回収しに来てくれたとかそんな感じかな。(大当たり)
流石睦月、私のことよく分かってる。
「よし、今日も頑張りますか！」
今日も一日平穏で暮らせますように。
――――睦月がここにやってきてから一か月、夏季休暇も折り返しに入ってきたこの頃。
「暑い…プール行きたい…」
お隣さんで相も変わらずご飯を作っていた時、思わずそんな欲求が言葉になって出てきてしまった。
ほんとに、かるーく呟いただけだったのに、三途さんは耳敏く聞き取って、顔を輝かせていらっしゃる。
「プール行きてぇの？オマエ、」
「えっと、はい……もしできれば、ですけど」
「ふーん。……いいじゃねェか、プール。おっしゃ、そうと決まったら早速手配すっか！！」
……手配？え、市民プールとかじゃないの？何故、プールに入るのに、手配がいるんだろう。
意気揚々とした三途さん、他の皆さんも物凄く乗り気みたいで、逆に私の方が引け目を感じてしまって。プールとかあまり入るようには見えないのに、何故だろうと首をかしげていたら、
「Aの水着が見たい」と、これまたドストレートに佐野さんが言いました。
…なるほど、そう言った不埒な目的があったんですね。別に咎めることはしないけれど。
そして当日。……うん。何をどうすれば、こんな貴族が使うようなプールを、貸し切りにするだなんて芸当が可能になるんだろう。私の家も超上流家庭には部類されるけど、こんなの見たことない。財力が恐ろしい。
取り敢えず着替えた方が良い？
――マイキー――
Aはまだか。焦らされるような思いで、辺りを見回す。そして、
「あの、お待たせしました」
申し訳なさそうに小走りで走ってきたAの姿に、思わず息を吞んだ。周りも同様の反応。
――正面から見たAの水着姿は、非常に目のやりどころに困るものだった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 3074人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「東京リベンジャーズ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
@じゅら - パクりですか？ 似てる作品を知ってるのですが… (11月26日 22時) (
レス) @page47 id: d21974408e (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃(プロフ) - はじめまして瑠璃と申します。ハッピーエンドかと思いきやまさかの展開でびっくりでした。続編希望します。 (9月5日 16時) (レス) @page45 id: f3335c8e16 (このIDを非表示/違反報告)
ひよこ - めっちゃ最高です (2023年1月11日 22時) (レス) id: 395eb4f5e7 (このIDを非表示/違反報告)
ひよこ - これってもしかしてお隣の天使様に駄目人間にされていた件っていうのを参考にしてますか？ (2023年1月11日 22時) (レス) id: 395eb4f5e7 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃてぇ(プロフ) - 初コメ失礼します。 梵天のメンバーたちが夢主ちゃんに依存？しちゃう感じででもほんわかな感じで三ツ谷君とこのままハッピーエンドで終わるのかなとおもったら最後の最後でバッドエンドで裏切られました。終わり方も切なくていいなと思いました。続編待ってます (2022年10月30日 22時) (レス) @page47 id: ae31029510 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：雨降り星
| 作成日時：2021年11月3日 20時
