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Angel 20 ページ22

睦月の優しい笑顔。好きだ、大好きだ。一緒にいられるだけで、辛いことも、悲しいことも、全部全部吹き飛んで後に残るのは幸せだけ。



「お昼、まだ食べてないんだ。久しぶりにAのごはんが食べたい」

「そういうことなら私にお任せだよ。すごーく頑張っちゃう」

ふん、と存在しない力こぶを作れば、柔らかな微笑を浮かべる睦月。だがしかしその微笑が急速に失われて、訝しげな表情へと変わっていく様子に、私は首を傾げる。



いきなり首に腕が回ったかと思うと、乱暴に引き寄せられてよろけた。


見慣れた桃色の髪の毛。ハイテンションな時の彼と比べると、恐ろしいぐらいの真顔。
先程の女の人の言葉も相まって何となく気まずいけれど、そんなこと言ってる場合じゃないくらい首が絞められてて苦しい。しぬ。



「誰?オマエ、」

「僕は…」

「お前さ、誰の許可得てコイツと喋ってんだァ?コレはオレのなんだよ触んな喋んな殺すぞテメェ!?」


何か言おうとした睦月の言葉を遮って、ドスの利いた声で怒鳴りつける三途さん。
絶対何か勘違いしてる。私の睦月に何て酷いこと言うんだろう、この人は。


私を抱え込んだまま、今にも掴みかかろうとする三途さんの両脇からスッと前に出たのは、灰谷さん達。



「“三途の”ってとこはともかく、ムツキ君だっけ?大人しくAと別れてもう二度と姿現さないってオレと約束するなら、見逃してあげないこともないよー?」

「そーそー、俺らもカタギの人間殺りたくはねぇから、」



訳分からない。この人たちは、睦月を私の何だと思っているんだろう。何を勘違いしてる?



「そんじゃとりあえず、名前と年齢ちゃちゃっと教えてくれる?――覚えとくから」

軽い口調で尋ねた蘭さんだったけど、最後だけ異様に感情のこもっていない、冷えた声だった。



威圧感を放ちつつ詰め寄ってくる3人に、睦月は戸惑ったように唇を少し動かして、



「…花倉睦月、22歳。…Aの、双子の兄です」



「「「――――は?」」」



睦月の声に、3人はポカンと口を半開きにして固まった。

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@じゅら - パクりですか? 似てる作品を知ってるのですが… (11月26日 22時) (レス) @page47 id: d21974408e (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃(プロフ) - はじめまして瑠璃と申します。ハッピーエンドかと思いきやまさかの展開でびっくりでした。続編希望します。 (9月5日 16時) (レス) @page45 id: f3335c8e16 (このIDを非表示/違反報告)
ひよこ - めっちゃ最高です (2023年1月11日 22時) (レス) id: 395eb4f5e7 (このIDを非表示/違反報告)
ひよこ - これってもしかしてお隣の天使様に駄目人間にされていた件っていうのを参考にしてますか? (2023年1月11日 22時) (レス) id: 395eb4f5e7 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃてぇ(プロフ) - 初コメ失礼します。 梵天のメンバーたちが夢主ちゃんに依存?しちゃう感じででもほんわかな感じで三ツ谷君とこのままハッピーエンドで終わるのかなとおもったら最後の最後でバッドエンドで裏切られました。終わり方も切なくていいなと思いました。続編待ってます (2022年10月30日 22時) (レス) @page47 id: ae31029510 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:雨降り星 | 作成日時:2021年11月3日 20時

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