Episode25 ページ27
私の顔をみたマイキー君の顔が、驚愕に歪む。
「お前、あん時の…」
「そだよ。ちなみに、生霊でも異国のプリンセスでもないからね」
ふざけてピースまでしてみたけど、うーん…やっぱりこんな事すべきじゃなかったかもと猛烈に後悔し始めている。
「っていうことで、そういうことだから。うん、はい」
尻すぼみになっていくのを自覚しつつ、そっとマスクを着けようとしたところで、
「…」
「！」
パシン、と手首をつかまれて阻止される。
「で？何だっけ？…オマエの顔見て惚れんなって、俺にそう言ったんだよな？」
「えっと、はい、そう…ですね、」
怖い怖い怖い、にっこり微笑んでるのが余計に不気味。手首離してくれないし、私の上に乗っかるようにソファーに膝を沈み込ませて。
「んな心配しなくても別に俺は、
「あ、そ、それは良かったです、はい」
それは良かったんだけど、そろそろどいてくれたら嬉しい。
私の意志とは真逆に、彼の顔はどんどん近付き、鼻同士がくっついてしまうほどの距離。
「――――だってオレ、もうとっくに、お前に惚れてるもん」
「あぁ、なるほど。顔見せる前に私に惚れてたと。だから今更顔見ても…………って、えええ！？」
ちょっと待って今なんて言ったこの人。私に惚れてるだって？顔見せる前から？
うーむ、
「ごめん、ちょっと何言ってるかよく分かんない」
「はあ！？なんでだよ、すっげぇ分かりやすく言ったじゃんか！？」
緊迫した雰囲気が霧散して、代わりに、どこか気の抜けたような空気が流れ始める。
それに乗じて私は彼の肩をグンと押し、ゆっくりを上体を起こす。
「一つ聞く。…何で？」
「…可愛いし、優しいから」
頬を搔きながら、照れたようにそっぽを向いてぼそぼそと口にするけれど、疑問は深まるばかり。
「いや、可愛いて………、見た目不審者だったよね、私」
「別に顔だけじゃねーだろ！声とか、仕草とか、耳紅くなるところとか、可愛いし…………ちゃんと俺の話を聞いてくれるところとか、なんだかんだ許してくれるところとか、優しい…と、思う」
私はいったい何を聞かされているのだろう。この場所にいるのがつらい。居たたまれない。
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雨降り星(プロフ) - れななさん» 凄い嬉しいです！！はい！花子くん大好きです！！ (2022年3月2日 21時) (
レス) id: c629cc7e2d (このIDを非表示/違反報告)
れなな - 今日初めて読んだんですけど、もっと早く読んでたらなあ、、って思いました(*´ω`*) もしかしてなんですけど、花子くん読んでますか？？違ったらごめんなさい。 (2022年2月27日 17時) (レス) id: 4324c59b1c (このIDを非表示/違反報告)
雨降り星(プロフ) - らんさん» 結婚しましょう！？！？いつもありがとうございます、これからもぜひぜひよろしくお願いいたします！💕💕💕 (2021年11月16日 20時) (レス) id: c629cc7e2d (このIDを非表示/違反報告)
雨降り星(プロフ) - チョコプリンさん» それはすごい良かったです！毎度毎度コメント励みになってます、ホントにありがとうございました🥰🥰🥰 (2021年11月16日 20時) (レス) id: c629cc7e2d (このIDを非表示/違反報告)
らん - コメントするのが遅くなってしまいました😭😭完結おめでとうございます！雨降り星様安定で大好きです😍隣の天使も更新楽しみにしてます~！！！ (2021年11月16日 20時) (レス) @page47 id: 6288d5ccfe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雨降り星
| 作成日時：2021年10月10日 11時
