Prologue ページ1
――――“そのこと”を自覚したのは、幼稚園年少さん、4歳の時のことだった。
私はそれまで鏡というものを、存在こそ知っていたものの、あまりじっと見たことが無く、それがゆえに自分がどんな顔をしているのか、あまりよく知らなかった。(この時点でまず割とやばい)
漠然と、目と鼻と口がついてるなーぐらいにしかしか思っていなかった。
強いて言うなら、自分の髪の色が、皆と同じ黒色ではなくて、金色だったことぐらいしか知らなくて。
お気に入りのお人形を取りに行こうと、大きな鏡の前まで行ったところで、私ははたと動きを止める。
「……ぇ」
――――鏡の中に、途轍もなく綺麗な女の子がいた。
流れるようなブロンドに、零れ落ちそうなほど大きい、澄んだ緑色の目。
透き通るような白い肌と、林檎みたいに赤い唇。
ぱち、ぱちと何度か瞬きすれば、鏡の中の女の子も全く同じ仕草をする。
暫く立ち尽くして、私はようやく口を開いた。
「どうしよう、はんざいれべるにかわいい……」
…その日初めて私は、自分が超弩級の美貌を持っていることを知った。
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雨降り星(プロフ) - れななさん» 凄い嬉しいです!!はい!花子くん大好きです!! (2022年3月2日 21時) (レス) id: c629cc7e2d (このIDを非表示/違反報告)
れなな - 今日初めて読んだんですけど、もっと早く読んでたらなあ、、って思いました(*´ω`*) もしかしてなんですけど、花子くん読んでますか??違ったらごめんなさい。 (2022年2月27日 17時) (レス) id: 4324c59b1c (このIDを非表示/違反報告)
雨降り星(プロフ) - らんさん» 結婚しましょう!?!?いつもありがとうございます、これからもぜひぜひよろしくお願いいたします!💕💕💕 (2021年11月16日 20時) (レス) id: c629cc7e2d (このIDを非表示/違反報告)
雨降り星(プロフ) - チョコプリンさん» それはすごい良かったです!毎度毎度コメント励みになってます、ホントにありがとうございました🥰🥰🥰 (2021年11月16日 20時) (レス) id: c629cc7e2d (このIDを非表示/違反報告)
らん - コメントするのが遅くなってしまいました😭😭完結おめでとうございます!雨降り星様安定で大好きです😍隣の天使も更新楽しみにしてます~!!! (2021年11月16日 20時) (レス) @page47 id: 6288d5ccfe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雨降り星 | 作成日時:2021年10月10日 11時